Pocket

[特集]の「京 チラシアートワーク指南」に登場する専門用語のうち、「印刷の基本」で不足する部分を説明する。印刷用語はWeb上で詳細に解説されたページが多数あるので、さらに詳しく知りたい場合は検索エンジンで検索をかけていただきたい。

第2回で登場するタイポグラフィは、ひとことで言うと文字デザイン。長形3号は封筒のサイズ(120mm×235mm)。定形郵便物の最大サイズである。

ドブとは、トンボで断裁した場合に紙の端まで印刷されているよう、裁ち切り線の外に塗り足した部分。

リッチテキスト形式はファイル形式の一種。文字修飾の属性を保存出来る。HTMLメールもリッチテキスト。Wordでファイルを保存するとき、[ファイルの種類]で選択することが出来る。拡張子は「.rtf」。この反対に文字のみがシンプルテキスト。

菊判は断裁前の全紙サイズの一種(636mm×939mm)。日本にはA判、B判、四六判、菊判などがある。

CTP(Computer To Plate)は製版フィルムを必要としないデジタル印刷。工程が異なるだけで色校正可能。E-printはデータから直接オンデマンド印刷するもので、色校正が出来ない。つまり、CTPはクオリティを保ちながら低コストということになる。

第4回で登場する「写真をアタリで入れる」とは、データ上は写真の位置やサイズがわかる程度の粗画像にしておき、実際の写真は別に反射原稿やポジなどを添えて入稿し、それを入力したデータに差し替えてもらうこと。「アウトライン化したものをPDFにする」とは、フォントを画像化させてからPDF変換すること。アウトライン化しないままPDF化させると、同一フォントをインストールしていないパソコンでは正しく表示されないし、PDFにポストスクリプトフォントを埋め込むと大容量になってしまうため。