CoRich舞台芸術まつり!は世界に誇れる日本の演劇フェスティバル

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 日本を代表する演劇祭ないしは見本市といえば、F/TやTPAMの名前が思い浮かびます。質・量、企画のコンセプトなど日本を代表する演劇祭でしょう。

 しかしおなじような趣旨や規模の演劇祭は、他国にもあるのではないかと思います。演劇が盛んとされる国では、同趣旨の演劇祭がきっとあるでしょう。

 一方、CoRich舞台芸術まつり!はとてもユニークな演劇祭です。

 その国のどこで活動していても無料で応募できます。一次選考を突破すれば複数の審査員が公演を見に来てくれて、俳優賞も備えた演劇各賞の審査対象になります。

 日本のどこで活動していても、しっかりと評価される機会があるわけです。これは、東京や大阪といった大都市以外で活動する劇団にとっては、本当にありがたいことです。今の日本では、CoRich舞台芸術まつり!以外にそのような機会はありません。

 5人の審査員が全国の公演を見に行くとなると、費用もばかにならないわけですが、無償でそのような日本の演劇シーンを活性化するための企画をやってくれていることに頭が下がります。

 たとえば、他国の首都以外の都市で、このような演劇祭が日本にあるが、こちらの国ではそのような演劇祭があるか?と聞いてみたら、目からうろこな反応とともに、日本の演劇シーンへのリスペクトが得られると思います。

 このような演劇祭は他国にはないか、あっても数えるほどなのではないかと思います。私もいろいろな国の状況を詳らかに知っているわけではないので、断言はできませんが、他国での例がありましたら、教えていただきたいと思います。

 いま日本の舞台芸術シーンで、もっとも大きな課題の一つは、地域間格差の緩和です。劇場法では、この問題が国政府の責任と明記されていますが、今のところ目立った進展はないようです。
 この問題に、CoRich舞台芸術まつり!は有効な回答を提示しています。

 ユニークであり、日本の演劇シーンが抱える問題に有効な回答を出していることを考えると、CoRich舞台芸術まつり!は世界に誇れる日本の演劇フェスティバルであるといって差し支え無いと思います。
 日本の演劇祭を外国に紹介するときに、外してはならない存在だと思います。

私が選ぶベストワン2016

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久しぶりに日本劇団協議会機関誌『join』88号特集「私が選ぶベストワン2016」に参加させていただいた。今回から発行時期が早まり、例年の3月末から2月末になるそうだ。

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演劇の創客について考える/(16)2015年の演劇公演回数は横ばいながら市場規模は大きな伸び

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小劇場の集客状況まで推計した日本で唯一の資料で、ぴあ総研が調査・編集を担当したライブ・エンタテインメント調査委員会編『2016 ライブ・エンタテインメント白書』が、昨秋発行されました。業界団体限りの資料として非公開になった時期もありましたが、2015年から公開が復活したものです。

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演劇の創客について考える/(15)チラシの必要性とチラシ束の必要性を明確に区別して考えよう

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演劇にとって、チラシは重要な宣伝ツールです。公演当日まで形になったものがない舞台芸術では、観客へイメージを伝えるものが必要ですし、スタッフ・キャストの拠りどころにもなります。前売券が先行予約で完売するような超人気カンパニーなら、チラシを配る必要はないはずですが、公演の証として必ず印刷するという話も耳にします。

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上演中スマートフォンの「機内モード」を認めることに異議あり、なぜ「電源は必ずお切りください」にしないのか

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上演中は携帯電話・スマートフォンなど、音の出る機器を電源から切るようお願いするのが一般的だが、小劇場で最近「電源から切るか、機内モードにしていただくよう」というアナウンスを聞くようになった。私の場合、今年に入って3公演で遭遇した。

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芸術文化振興基金 8年間の都道府県別採択状況をみて

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芸術文化振興基金 助成実績
http://www.ntj.jac.go.jp/kikin/about/results.html

 平成28年度の結果から、現代舞台芸術創造普及活動(演劇部門)の採択を東京・非東京にわけてグラフ化したものが、以下の表です。
 棒グラフは内定額の総額 青線は非東京の件数ベースでの比率 ピンクは金額ベースでの比率です。

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私がいま旗揚げカンパニーのチラシをつくるとしたらB5判でつくる。そのほうがA4判だらけのチラシ束で印象に残るから

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ヨーロッパ企画『来てけつかるべき新世界』

舞台芸術のチラシは、1990年代前半まで映画と同じB5判が主流だった。A4判化が急激に進んだのは93年からで、A4判が多くなってくるとB5判が目立たなくなってしまい、現在ではA4判のほうが一般的になった。昔からのフォーマットを崩したくない一部カンパニーだけがB5判を続けている状態だ。

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演劇の創客について考える/(14)「日本一の文化祭」都立国立高校「国高祭」のクラス演劇が教えてくれること

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高校の文化祭シーズンですが、全国にはクラス演劇の競演で有名なところがあります。東京だと都立青山高校「外苑祭」、都立日比谷高校「星陵祭」、東京学芸大学附属高校「辛夷祭」などが有名ですが、中でも3年各クラスによる演劇で「日本一の文化祭」と言われるのが、都立国立高校「国高祭」です。

NAVERまとめ「日本一の文化祭!『国高祭』とは」

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演劇の創客について考える/(13)書店の在り方を一から考え直す『これからの本屋』、演劇の世界に通じる発想だらけ

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本が売れなくなっています。書店自体もネット書店に押され、リアル書店は激減しています。出版科学研究所(公益社団法人全国出版協会)の調査によると、2015年の紙の出版物の推定販売額前年比は、1950年の調査開始以来最大の減少率5.3%で、850億円が失われた計算になります。これはジュンク堂や有隣堂クラスの大型チェーンが2社潰れたのと同じ規模だそうです。全国の自治体の17%が「書店ゼロ」だそうです。

エキサイトニュース「紙の出版物、落ち込みが止まらない。本屋も激減し、雑誌は前年比91.6%」

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演劇の創客について考える/(12)2013年を契機に小劇場の集客は増加傾向にある

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小劇場の観客が増えているという話をよく耳にするようになりました。東京では集客の手応えを感じるという主宰もいますし、ロングランも普通に行なわれています。地域でもそれなりに集客が出来ているようで、興行的に失敗したという公演はあまり聞かなくなりました。

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