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音のレベルに関する主な用語は次のとおりである。これは演劇だけでなく、放送・映画などでも同様に用いられる。なお、CI、CO、FI、FOは照明でも同様のイメージで用いられることがある。

ON……通常レベル。マイクに対して通常の距離という意味だが、音楽や効果音が通常のレベルにある場合も指す。
OFF……低いレベル。マイクから離れた距離という意味で、例えばマイクに近すぎる場合は「ややOFFで」という。
UP……音のレベルを上げること。
BG……音のレベルを下げて、台詞などの背景で聴くレベルにすること。
CI(カットイン)……ONレベルで入ること。
CO(カットアウト)……ONレベルのまま瞬時に切れること。
FI(フェードイン)……無音から徐々に入ってくること。
FO(フェードアウト)……徐々に無音になること。
CF(クロスフェード)……FIとFOが同時に行なわれ、音が変わること。
SI(スネークイン)……気づかないうちに低いレベルで入ってくること。
SO(スネークアウト)……気づかないうちに無音になること。

実際の台本には、「音楽CI?BG」のように書かれる。また、視覚的にわかりやすいよう、レベルを線で台本に記入する音響スタッフも多い。放送台本ではそちらのほうが一般的である。

なお、場面転換のための短い音楽を特にブリッジ、音楽や効果音が終わって間を置かずに次の音楽や効果音を入れることをセグエという。