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■動静

新国立劇場運営財団が6月24日に記者会見。朝日新聞東京本社版6月25日付朝刊によると、演劇部門次期芸術問題にこれ以上対応しない姿勢を明らかにした。また、次期芸術監督選考実務を担当した霜鳥秋則常務理事が、一身上の都合で6月末に辞任すると発表。

芸団協(社団法人日本芸能実演家団体協議会)は、5月25日に遡って芸能人年金共済制度を廃止する。同制度は1973年に私的年金として発足。改正保険業法による保険業への移行困難と、金融危機による資産運用悪化が原因。掛け金は返還するという。

毎日jp「芸団協:俳優らの年金共済制度廃止 掛け金は返還の方針」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090628k0000m040109000c.html

東京の新集団。元・ベターポーヅ(07年解散)の西島明氏が「本能中枢劇団」結成、制作は三村里奈氏(MRco.)。元・スロウライダー(09年解散)の山中隆次郎氏がプロジェクト「ロハ下ル」開始、制作は斎藤努氏(ゴーチ・ブラザーズ)。うずめ劇場・調布市せんがわ劇場のペーター・ゲスナー氏がユニット「Project Natter」開始、プロデューサーは綿貫凛氏(オフィスコットーネ)。

劇団桟敷童子(本拠地・東京都新宿区)がザ・スズナリ(東京・下北沢)で電源トラブル。東京電力が出動し、開演20分押しとなったという。同劇場では、02年にT factory上演中に東京電力による停電事故が発生し、スタッフが最前列から懐中電灯を当てながら続行したことがある(2002/6/7付ケーススタディ既報)。

ケーススタディ「地元演劇人が結集し、福岡を代表するレビュアー・故マヤ北島氏を偲ぶ『漂流画祭』開催」で伝えた『演劇海 漂流画報』冊子化は中止に。「短期的には無理」との結論に至ったという。

京都造形芸術大学舞台芸術研究センター主任研究員で制作統括だった大塚千枝氏が、5月から出身地にUターンして鳥の劇場(本拠地・鳥取市)スタッフに。読売新聞大阪本社版6月27日付朝刊(鳥取版)が伝えた。「いいマネジメントができないと、いい舞台は生まれない」が信念だという。

タイ旅行中の俳優が07年に殺害された空晴(本拠地・大阪市)の近況を、産経新聞が大きく伝えた。同カンパニーは、その後もチラシに川下ともこ氏の名前をクレジットし続けている。

MSN産経ニュース「タイで殺害、失った仲間 劇団『空晴』新脚本で再出発」
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090627/tnr0906270807003-n1.htm

■イベント

劇団I.Q150 30周年記念企画

I・Q150(本拠地・仙台市)が7月1日に結成30周年。旗揚げ公演と同じ白鳥ホール(仙台・春日町、当時は白鳥ビル8Fホール)で記念公演

北九州市八幡地区で「枝光本町商店街アイアンシアター」(2009/3/5付ケーススタディ既報)を運営する光タクシーと、芝居小屋風多目的ホール「こやのせ座」(北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館)が、共同で「北九州お手軽劇場」を結成。劇団ショーマンシップ(本拠地・福岡市)が6月28日に前売1,000円で公演を行なう。

■劇場・稽古場

荻窪メガバックスシアター(東京・荻窪)が、10月20日以降の貸出休止を発表。

消防法等の問題で7月末に閉館するストアハウス(東京・江古田)は、8月より「ストアハウス江古田スタジオ」に改名。4F・5F共に稽古場として営業する。劇場部分の移転先は未定。

愛川欽也・うつみ宮土理夫妻が、小劇場「キンケロ・シアター」(東京・中目黒)を完成。キャパ133名で主宰する劇団キンキン塾の本拠とするが、貸館も受け付ける。日刊スポーツ東京本社版6月25日付で愛川氏は、「なるべく安く貸し出します。若い人たちにあそこでやりたいと思ってくれるのがボクの夢」と語っている。

nikkansports.com「愛川欽也夫妻キンケロ・シアターお披露目」
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20090625-510342.html

[googlemap lat=”35.648109″ lng=”139.696618″ width=”300px” height=”150px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]キンケロ・シアター[/googlemap]

広島市南区民文化センターが、施設利用申し込みに関する「徹夜待機回避の試行」を6月1日から実施。先着順受付で数日前から待機する利用者がいるため、確認票を交付する。

■サービス

大阪で進んでいる日本版「TKTS」(2009/6/15付本欄既報)の詳細を、日本経済新聞大阪本社版6月25日付夕刊が紹介。運営主体はNPO法人ライブ・エンターテインメント・オーガニゼーションで、設立発起人にはわかぎゑふ氏(リリパットアーミーII・ラックシステム主宰)も。店舗は梅田または難波に年内設置とある。

日経ネット関西版
「<発想!動く>日本版TKTSを大阪に――日本芸術文化振興会理事長・津田和明さん」
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news000513.html