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こまばアゴラ劇場(東京・駒場)は2003年度より貸館を全廃し、全公演の劇場主催または提携化、支援会員制度による劇場費無料化(提携は1日1万円)を実現しているが、「2009年度春の主催・提携カンパニー」を4月30日(水)必着(持参可、9:00~22:00)で募集している。結果は5月中に確定する。対象期間は09年4月1日~8月2日。

主催・提携の違いは上演団体自身の助成金申請を考慮したもので(2005/3/14付本欄既報)、文化庁芸術拠点形成事業による「(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場」主催公演かどうかを区別する。劇場側主催の場合は劇場費無料、提携の場合は1日1万円(いずれも電気代等実費別)。2週間以上の利用が原則だが、リハーサルやワークショップに日数を割くのは自由。稽古場・宿泊場所の格安貸し出し、各種制作支援、06年度から始まった制作支援金支給(2005/9/8付本欄既報)も継続される。07年度からは日曜マチネの全公演で劇場側による託児サービスも実施されている(2007/2/6付本欄既報)。

公募の公演企画としては、現在日本で最も厚遇なもの。首都圏はもとより、全国からこの機会を逃さないでほしい。劇場費無料または1日1万円を最大限に活かし、ロングランや観客獲得の冒険的企画を実行に移していただきたい。東京の演劇フリークの多くは、同劇場の支援会員になっている。劇場費だけでなく、コアな観客の目に触れる機会も同時に獲得出来る、若手や地域のカンパニーにとってはこれ以上望めないチャンスだ。

詳細は同サイト参照*1

  1. リンク切れのため、Internet Archive「Wayback Machine」(2008年5月9日保存)へリンク。 []