Author Archives: Tatsuya OGINO - Page 65
『Weeklyぴあ』演劇情報掲載問題
ぴあ本誌の首都圏版『Weeklyぴあ』が年頭のリニューアルで誌面を刷新し、演劇情報の選別有料化による議論が起こったことは皆さんもよくご存知だろう。首都圏以外の方のために整理しておくと、下記のとおりである。 ぴあ全体のWe ...
観客に演出がわかるのか
私は前々から疑問に感じているのだが、演劇の場合、果たして観客に演出家の仕事というものはわかるのだろうか。例えば観客が演出賞のようなものを決める場合、その舞台の成果が演出家の働きによるものだということが、どうしてわかるのだ ...
なぜ制作者が必要か
他ジャンルとの比較 演劇制作のことを全く考えたことがない人に制作者の必要性を説明する場合、私は他ジャンルの作品との比較を話すことにしています。 どんなジャンルであれ、作品をつくるだけでは受け手には届きません。作品を実際に ...
前売券と当日券の価格差
チケットの前売料金と当日料金で価格差をつけるかつけないかは、それぞれのカンパニーが独自に決めればよいことで、特に問題にすべきことではない。しかし、小劇場界では観客の利便性を考えて同一料金にすべきだという主張があり、そこに ...
宣伝写真の撮り方
はじめに 小劇場の宣伝写真というと、役者の集合写真的なものが少なくありませんが、差別化を図るためには作品内容を予感させるイメージ写真が望ましいでしょう。単なる集合写真を撮るくらいなら、むしろ前回舞台写真のほうが効果的かも ...
究極の荷物預かり
旧態依然の荷物預かり 桟敷席が混雑した場合、荷物預かりを実施するカンパニーが多いと思います。足の踏み場もないようなときは、俳優自ら荷物札を手に舞台へ登場することもめずらしくありません。小劇場ならではの光景ですが、一方では ...
制作者の孤立を防ぐために
理解されない制作者 小劇場演劇の制作者は、非常に理解されにくい立場にいるのではないでしょうか。制作者がなにをしているか、どのような成果を上げているか、所属するカンパニーでも正確に答えられるメンバーは少ないのではないかと思 ...
劇場との付き合い方
演劇と他の仕事を兼ねながら時間に追われて生活していると、芝居だけで食べていけたらどんなに幸せだろうと考えるのが普通である。昼間は次回作品の稽古に充て、夕方から小屋入りという生活を夢見る俳優も少なくないだろう。けれど、どん ...
身内客から一般客へ移行するためのロードマップ
身内客とはなにか 様々な定義があると思いますが、私は作品を観る場合に、その舞台だけでは得られないクローズされた情報を加味してしまう人々ととらえています。俳優の家族や親戚、友人知人はその典型ですが、彼らにとっては作品内容そ ...
劇場で感想を訊かないで
カンパニーや知り合いの役者が出演している作品を観たあとは、楽屋挨拶に訪れることが多いと思うが、私はこれが非常に苦手である。なぜならほとんどの役者が、「どうでした」と感想を求めてくるからだ。 本心から評価出来る作品の場合は ...
資金繰りをどうするか
収入=支出では公演は出来ない 予算案で収入と支出を同額にしても、それだけでは公演は出来ません。それは実際に収入がカンパニーに入金される時期が遅いため、早期に発生する支出に追いつかないためです。主な収入の入金時期は次のよう ...
外部スタッフのギャランティ
外部スタッフの必要性 カンパニーに専属スタッフがいる場合を除き、舞台監督・照明・音響・美術は外部のプロに依頼することがほとんどです。小劇場の場合、学生劇団の学生スタッフがそのまま担当するケースも見かけますが、機材を扱う照 ...
客並ばせのテクニック
どれだけ情報を伝えられるか 全席自由の公演で、開場前にお客様にお並びいただく際に最も重要なことは、出来るだけ情報を伝えることです。情報が多いほど、お客様の疑問や不安は少なくなります。 情報はスタッフの側から積極的に発信し ...
客席での携帯電話
上演前に携帯電話の電源を切らせるアナウンスはもはや常識となったが、このとき電源を切らずにマナーモードにするだけの人がいる。カンパニーによっては「マナーモードの振動は周囲のお客様のご迷惑になりますので、必ず電源からお切りく ...