この記事は2010年6月に掲載されたものです。
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テノヒラサイズが大阪歴史博物館講堂で初の演劇公演、条例の時間制約を変えれば大阪の新たな劇場に
2009年に新ライブスペース・Soap Opera Classics(大阪・アメリカ村)を拠点に旗揚げしたテノヒラサイズ(2009/2/21付本欄既報)が、これまで演劇に使用されていなかった大阪歴史博物館講堂(大阪・谷町四丁目)で、4月17日~18日に「劇場発掘記念公演」と銘打った公演を実施、大きな話題となった。
同博物館は、難波宮跡にNHK大阪放送会館と共同で01年に建築された複合施設。講堂はキャパ約270名で、照明・音響設備も整い、外部貸出規定もある。朝日新聞大阪本社版5月13日付夕刊によると、同博物館の主催イベントや音楽会に使われてきたが、演劇は対応出来る専門スタッフがおらず、外部貸出も積極にPRしてこなかったという。同講堂は大阪市の条例で17時までしか使用出来ず、建物内の同一フロアにあるNHK大阪ホールが17時以降も稼動しているのに対し、夜間は閉ざされた空間になっていた。
プレスリリースによると、今回の公演はこうした現状を見かねたNHK大阪ホール副支配人の呼び掛けに応じたもの。署名活動などで条例を変えることが出来れば、「劇場の減っている大阪市の中にポンと一つ、立派な劇場が出来上がる事となります」としている。NHK大阪ホールがある関係で、警備上もなんら問題ないという。
今回は17時退出の制限があるため、土曜15時、日曜13時開演で対応。公演後の劇団員や観客の反応もよく、利用頻度の低いハコモノの改善を迫る試みとして注目される。4月23日~25日にはSoap opera classicsでも上演。サイズの全く異なる2劇場でバージョンを変えての上演となった。
詳細は同サイト参照。
PRでっせ「大阪歴史博物館講堂って聞いたことありますか?」(プレスリリース)
http://www.prdesse.com/pr2444
NHKオンライン/大阪放送局「大阪放送会館のプロフィール」
http://www.nhk.or.jp/osaka/station_info/kaikan/
大阪日日新聞「“開店休業中”講堂を劇場に 歴史博物館で新作上演」
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/100415/20100415027.html