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HEADLINES

■動静

公益財団法人への移行を予定する新国立劇場運営財団(東京・初台)は、新定款策定のため、外部の有識者を含めた検討委員会で芸術監督の選出方法などを協議と6月18日発表。現在3年の任期は延長する方向で、数か月以内に結果を公表するとした。

スポーツ報知「新国立劇場が芸術監督めぐり検討委設置」
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100618-OHT1T00162.htm

日本劇団協議会事務局が芸能花伝舎(東京・西新宿)へ6月4日移転。

NODA・MAP『ザ・キャラクター』

NODA・MAP『ザ・キャラクター』(6/20~8/8、池袋・東京芸術劇場中ホール)稽古中に銀粉蝶氏が舞台セットから転落、肋骨を骨折したことが6月14日発表。初日~6月25日まで高橋惠子氏が代役を務める。26日以後も代役が続く場合は、アンサンブルから大西智子氏(あなざーわーくす)を起用。払い戻しは行なわない。

日本経済新聞東京本社版5月30日付朝刊が「ブロードウェー熱気戻る」の見出しでニューヨークの活況を伝えた。リーマンショック後の09年春ごろから回復し、約40館あるブロードウェーで、ロングランの約15館を除いた全館で空きがなく、各館とも新作1~2本を待機させている状態だという。ハリウッド俳優の舞台進出、ミュージシャンのミュージカル参加も人気を煽り、10年間に2回の危機(同時多発テロ、100年に一度の不況)に見舞われながら、不死鳥のように甦ったとしている。

英国のスコットランド芸術評議会(アーツカウンシル)が、スコットランド映画協会と統合され、「クリエイティブ・スコットランド」に7月1日から再編される。6月20日発行のシアタープランニングネットワーク「theatre&policy」61号が、過程を詳細に伝えている。

■イベント

シアターZOO演劇祭「ZOO10」

第1回したまち演劇祭

シアターZOO(札幌・中島公園)演劇祭「ZOO10」(ズーテン)が6月25日~7月4日に4回目の開催。昨年(2009/06/23付ケースステディ既報)に続き弦巻啓太氏(弦巻楽団、本拠地・札幌市)がプロデュース、同一舞台美術(今年はファミレス)を6カンパニーが使用。

8月10日~9月20日に開催される第1回したまち演劇祭のラインナップが6月16日発表。

ダムタイプ5作品の記録映像を集めた無料ビデオ上映会が、NTTインターコミュニケーション・センターICCシアター(東京・初台)で7月4日まで週末に開催中。音楽著作権の関係で映像化されていない『S/N』を含む。

大阪市営地下鉄堺筋線沿線の劇場による第2回むりやり堺筋線演劇祭が、4月29日~10月に開催。今回は国立文楽劇場や山本能楽堂も参加し、9劇場から12劇場に増加。5回観劇で1回招待の特典はスタンプラリーに変更。異なる劇場を5か所回ることが条件に。客層を広げる改善。参加劇場以外にもスタンプ対象となる野外公演などがある。

■劇場・稽古場

東京都新宿区が区立大久保公園(歌舞伎町)を「シアターパーク」として6月17日にリニューアルオープン。昨年に続き、7月3日からテント劇場を特設して「大久保公園シアタパーク2010」を開催。演劇では7月9日~17日に東京ギンガ堂(本拠地・東京都新宿区)が公演。

新聞各紙の報道によると、長野市権堂地区への移転が発表されていた長野市民会館について、玉突き移転が必要になるイトーヨーカ堂が「再開発事業には参画しない」と回答。市は計画を見直す考え。

信毎web「長野市の権堂再開発 ヨーカドー『参画せず』」
http://www.shinmai.co.jp/news/20100619/KT100618ATI090022000022.htm

京都府民ホール・ALTI(京都・今出川)が電動昇降床システム更新のため、11年1月~2月に工事。貸出再開は3月21日。

■賞

「CoRich舞台芸術まつり!2010春」が6月16日発表。グランプリに柿喰う客『露出狂』、準グランプリにサスペンデッズ『2010億光年』、俳優賞に川本裕之、佐藤銀平、七味まゆ味、深谷由梨香、山崎皓司の5氏。グランプリは次回公演資金100万円。同賞は11年春も開催されることが決定。

■サービス

プロジェクトあまうめ「よせあつめフェスタ」(2010/6/7付ケーススタディ既報) がアンケート集計結果を公表。「よく見る演劇メディア」はチラシ(38.8%)より「CoRich舞台芸術!」(47.0%)が上回っている。

演劇ユニット「経済とH」(本拠地・東京都世田谷区)が、8月公演の情報を書いたブロガーに400円割引または300円の謝礼。この公演が高めの料金設定になるため、従来の22歳以下割引に加え、「CoRich舞台芸術!」のメッセージシステムで申し込む初見割引も実施。

青年団の俳優が多数所属するプロダクション・有限会社レトル(東京都多摩市)のコーポレートサイトが公開されている。