この記事は2008年9月に掲載されたものです。
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尼崎・劇団G:フォレスタの「洋館ミステリ劇場」シリーズが人気、最新作は神戸・北野異人館街で
劇団G:フォレスタ(本拠地・兵庫県尼崎市)が神戸の洋館で上演する「洋館ミステリ劇場」シリーズが、話題を呼んでいる。これまで3公演を重ね、今回が第4弾となる。
同シリーズは2006年3月からスタート。存続の危機にあった旧乾邸(神戸・住吉山手)を舞台に、館内を移動しながら推理する『二重心臓』(原作/夢野久作)(2006/3/11~3/12)、『暗黒星』(原作/江戸川乱歩)(2007/7/15~7/16)を上演。定員が1ステ40名ということもあり、いずれも前売開始数日で完売した。『暗黒星』はアンコール再演(2007/12/1~12/2)を行ない、発売15分で即日完売したという。
今回は、神戸・北野異人館街で築100年以上の「洋館S邸」を使用。読売新聞大阪本社版9月4日付朝刊(兵庫版)によると、前回公演を観たオーナーが「ぜひうちを使ってほしい」と申し出たという。オーナーが住居として使用中のため、その頭文字を取って「S邸」と名付けた。10月12日~13日、11月2日~3日の2クールに分け、シリーズ初演の『二重心臓』を再演する。今回は1ステ20名とさらに定員が減り、前売完売必至だ。記事によると、観客参加型の犯人探しや、役者の髪形や衣裳で時代考証を重ねたリアリティが、ファンの注目を浴びているという。
同シリーズは、同カンパニーが06年1月~5月に公演した5か月連続企画「西洋かぶれ」の1本として生まれた。旧乾邸は所有者の死去により相続税として国に1996年物納され、市民団体が保存を訴えてきた。同カンパニーは以前より旧乾邸でリーディング公演を重ねており、その成果が「洋館ミステリ劇場」につながった。
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