Pocket

HEP HALL(大阪・梅田)が4月から新たな公演支援プログラムをスタートさせる。これまで一般の貸館が70%を占めていた公演形態を見直し、提携公演と協力公演の比率を過半数にするという。産経新聞大阪本社版2月28日付夕刊が伝えた。新制度での提携公演は、未来探偵社(4/9~4/12、本拠地・大阪市)、立身出世劇場(4/15~4/20、本拠地・大阪市)からスタートする。

記事では同劇場の丸山啓吾プロデューサーのコメントを紹介。「小劇場演劇の制作方法は二十年前と変わっていない」として、劇場費の割引を含む制作支援を行なう提携公演と、若手育成の協力公演を充実させる。提携公演自体は同劇場でも開館時から行なわれてきたが、それを閉館した扇町ミュージアムスクエア並みに拡大するようだ。取材は大阪本社文化部・岡崎秀俊記者。

劇場による制作支援は関西小劇場界の伝統だが、支援のしすぎはカンパニー側に制作者が育たないことを、この20年の歴史が証明しているとfringeは思う。リコモーション出身の丸山プロデューサーなら、その点は充分理解しているはずなので、バランス感覚を備えた新しいタイプの制作者を関西で育てていってほしいと願う。