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カンパニー側から見た場合、大別してカンパニー自身が主催するかどうかに分けられる。主催する場合を手打ち公演、他に主催者が存在して金銭的リスクを伴わない場合を買取公演と呼ぶ。

実質は手打ち公演だが、宣伝のためにメディアに主催になってもらうことを名義主催と呼ぶ。メディアが主催になることで、自社広告(イベント案内)を打ってもらうのが目的。この場合、カンパニーは名義主催料をメディアに支払うのが一般的。

劇場側から見た場合は、次の3種類がある。

  1. 単に劇場を貸すだけの貸館公演
  2. なんらかの優遇措置がある提携公演
  3. 劇場自体が主催する主催公演

2は劇場費が減免されたり、宣伝面でサポートを受けることが多い。また、一般の貸館公演は受け付けていない劇場の場合、そこで公演すること自体が提携公演になる(紀伊國屋ホール、近鉄アート館など)。3は公共ホールの場合、自主事業と呼ばれる。

提携公演の場合、「××××劇場提携公演」というクレジットをよく見かけるが、カンパニーと劇場が提携する公演なのだから、正確には両者の名前を併記して、「劇団××××+××××劇場提携公演」と書くべきではないだろうか。