この記事は2011年12月に掲載されたものです。
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2011年12月のヘッドライン
■動静
日本芸術院は山崎正和氏(劇作家)を新会員に選んだことを12月1日発表。12月15日付で発令。
asahi.com「山崎正和さんら4人、芸術院会員に内定」
http://www.asahi.com/culture/update/
1201/TKY201112010446.html
12月20日に発表された第46回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した飯沼慧氏(文学座)が、12月24日呼吸不全のため逝去。85歳だった。
YOMIURI ONLINE「飯沼慧氏=俳優」
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20111224-OYT1T00935.htm
横浜市文化観光局が急な坂スタジオ(横浜・野毛山)の次期運営団体選考結果を11月30日発表。公募型プロポーザル方式で選考の結果、平成24年4月~29年3月までの5年間を特定非営利活動法人アートプラットフォームが引き続き運営。応募したヨコハマパフォーミングアーツスクェア(構成団体/横浜ふね劇場をつくる会、神奈川県地域演劇交流発表会実行委員会、社団法人横浜演劇研究所、横浜世界演劇祭実行委員会、神奈川県演劇連盟、PAW Yokohama)は、「本施設の目的への理解がやや欠けており、創造界隈形成や地域の活性化にどのような役割を果たすのかについて、具体性に乏しい」として評価に大差がついた。
国分寺大人倶楽部(本拠地・東京都国分寺市)が、次回公演(2/8~2/19、東京・テアトルBONBON)をもって無期限活動停止を公式サイトで12月8日発表。メンバー間の話し合いの結果だとしている。同カンパニーは一橋大学と津田塾大学の英語劇団体「ひとつだ」から07年旗揚げ。08年~10年に3年連続で王子小劇場佐藤佐吉賞優秀作品賞を受賞、11年は招聘公演が行なわれた。主宰の河西裕介氏は、新プロジェクト「Straw And Berry」の始動を予告している。
ゴジゲン(本拠地・東京都世田谷区)が公式ブログで活動停止を12月8日発表。06年に慶應義塾大学「創像工房 in front of.」内で旗揚げ。ヨーロッパ企画を髣髴させる積極的な活動で知られ、2,000名を動員していた。マネジメントはゴーチ・ブラザーズ。
少年ボーイズ(本拠地・名古屋市)が12月公演(12/14~12/24、名古屋・theater MOON )をもって解散。同カンパニーは多田木亮佑氏が1993年旗揚げ。経営難と闘いながら自前の小劇場(旧・少年ボーイズSHOW劇場、現・theater MOON)を名古屋市内中心部の池下に維持。仕事帰りの会社員に平日ロングランを提供してきた。中日新聞11月29日付夕刊によると、劇場は存続し、新ユニットによる東京進出や堤幸彦監督と組んだシルバー劇団も旗揚げするという。
共同通信配信「回顧2011」演劇は、東日本大震災でNODA・MAP『南へ』やパルコプロデュース『国民の映画』が最小限の休演で続行したことを特筆。新作4本を発表した三谷幸喜氏は「人間に対する深い洞察力を見せつけた」。「昭和の名作の再演」として、Bunkamura『血の婚礼』、 こまつ座『日本人のへそ』『キネマの大地』、フジテレビジョン+埼玉県芸術文化振興財団+ホリプロ+銀河劇場『身毒丸』、劇団☆新感線+ヴィレッヂ『髑髏城の七人』を挙げ、「単なる再演に終わらない作品が目立った」。北区つかこうへい劇団の解散は「地域に根差した演劇活動の今後に課題」とした。第三舞台の復活・解散公演にも触れた。
日本経済新聞東京本社12月13日付朝刊が「回顧2011」演劇を掲載(内田洋一編集委員)。作品ではNODA・MAP『南へ』、新国立劇場『ゴドーを待ちながら』、Bunkamura『たいこどんどん』を挙げたが、創作劇は不振とし、支柱となるべき新国立劇場が「十分に存在感を示せなかったのは残念」とした。他方、開館初年の神奈川芸術劇場は「気をはいた」と評価。公共劇場の芸術監督力が問われる時代に入ったとした。そうした中、4本の秀作を発表した三谷幸喜氏を「獅子奮迅の働き」とし、特にパルコプロデュース『国民の映画』が傑作で、小日向文世氏が「群を抜く演技」と絶賛。「F/T」相馬千秋ディレクターの手腕、平田オリザ氏の活躍にも触れた。
日本経済新聞は12月22日付電子版で長文を掲載(内田洋一編集委員)。アートリバイバルコネクション東北(ARC>T)、TheatreGroup“OCT/PASS”のトラック舞台による巡演、福島県立いわき総合高校演劇部などを紹介。本紙で不振とした創作劇については、「震災に触発された創作から傑作は生まれていない。が、気鋭の表現者による懸命の模索は胸を打った」とフォロー。TRASHMASTERS『背水の孤島』などを挙げた。シス・カンパニーを「本年一番力強い制作力を示した」と特筆している。
日本経済新聞電子版「演劇回顧2011 言葉の力を生き返らせた『祈り』」
http://www.nikkei.com/life/review/article/
g=96958A90889DE1E5E1E0EAE4E0E2E3E4E3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
読売新聞東京本社版12月14日付夕刊が「回顧2011」演劇を掲載(山内則史記者)。震災に触発された作品として、遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986-2011』、唐組『西陽荘』、F/T『じめん』(構成・演出/飴屋法水)、TRASHMASTERS『背水の孤島』を挙げた。新作4本の三谷幸喜氏はパルコプロデュース『国民の映画』が卓越した群像劇、同じく4本の岩松了氏『国民傘』(M&Oplaysプロデュース)、6本の鈴木聡氏『をんな善哉』(劇団青年座)など、49歳の坂手洋二氏も加え「50代作家フル回転」と評した。若手ではままごと『わが星』、サンプル『ゲヘナにて』、柿喰う客『悩殺ハムレット』、KAKUTA『ひとよ』に「新しい動きが見えた」。蜷川幸雄氏の意欲的な演出、平田オリザ氏の『ソウル市民』5部作、第三舞台解散公演にも触れた。
YOMIURI ONLINE「【回顧2011】逆境の舞台 充実の作品群」
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/theater/20111214-OYT8T00848.htm
毎日新聞東京本社版12月14日付夕刊が「演劇:この1年」を掲載(木村光則記者)。演劇界で震災への対応が分かれたことを紹介。被災地13都市で27ステ13,191人を招待した劇団四季を特筆。新作4本の三谷幸喜氏では、震災の影響で路線を変えたシス・カンパニー『ベッジ・パードン』。新国立劇場『朱雀家の滅亡』『イロアセル』『天守物語』のシリーズ、蜷川幸雄氏と大滝秀治氏の存在感、別役実氏の新作『にもかかわらずドン・キホーテ』(文学座)など。中堅・若手では中津留章仁氏(TRASHMASTERS『背水の孤島』)、前川知大氏(イキウメ『散歩する侵略者』、世田谷パブリックシアター『奇ッ怪 其ノ弐』)、鈴木勝秀氏(青山円形劇場プロデュース『CLOUD-クラウド-』)、谷賢一氏(世田谷パブリックシアター『モリー・スウィーニー』)。第三舞台と北区つかこうへい劇団の解散、故人では舞台美術家の礒沼陽子氏も取り上げた。
毎日jp「演劇:この1年 『自粛』『自己規制』に立ち向かう演劇人も」
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20111214dde012200015000c.html
朝日新聞東京本社版12月15日付夕刊が「回顧2011」演劇を掲載(小山内伸記者)。震災への即応として中津留章仁Lovers『黄色い叫び』とTRASHMASTERS『背水の孤島』、キューブ『奥様お尻をどうぞ』(作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ)、世田谷パブリックシアター『奇ッ怪 其ノ弐』(作・演出/前川知大)、ラッパ屋『ハズバンズ&ワイブズ』、燐光群『たった一人の戦争』。蜷川幸雄氏、栗山民也氏、段田安則氏らによる新演出で、井上ひさし戯曲に新たな命が吹き込まれたとした。三谷幸喜氏はパルコプロデュース『国民の映画』『90ミニッツ』、坂手洋二氏、岩松了氏の多作にも触れた。恒例「私の3点」では、扇田昭彦氏(演劇評論家)がマームとジプシー『塩ふる世界。』を入れた。
asahi.com「震災・原発すぐ反応〈回顧2011・演劇〉」
http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY201112160212.html
産経新聞東京本社版12月24日付朝刊が「回顧平成23年」演劇を掲載(飯塚友子記者)。劇団四季の被災地招待公演『ユタと不思議な仲間たち』を特筆。南部弁の台詞、「生きているってすばらしい」などのナンバーが子供たちの心を動かしたとした。新作4本の三谷幸喜氏、第三舞台の復活・解散公演、井上ひさし氏の戯曲再演、神奈川芸術劇場開館など。
東京新聞12月27日付夕刊が「回顧2011」現代演劇を掲載(演劇評論家・江原吉博氏)。原発事故が作品に影響を与えた燐光群『たった一人の戦争』、イキウメ『太陽』。中津留章仁作品はTRASHMASTERS『背水の孤島』を大きな収穫、中津留章仁Lovers『黄色い叫び』を秀作とした。三谷幸喜氏の新作4本と段田安則氏の演技力(パルコプロデュース『国民の映画』、シス・カンパニー『大人は、かく戦えり』『その妹』)、蜷川幸雄氏の旺盛な演出活動と平幹二朗氏の名演(Bunkamura『サド侯爵夫人』『わが友ヒットラー』)、NODA・MAP『南へ』、オフィスコットーネ『12人~奇跡の物語~』の小川絵梨子演出を忘れ難いとした。
北海道新聞12月16日付夕刊がカルチャープラス「2011年を振り返る」を掲載(舞台は渡部淳記者)。弦巻楽団、劇団千年王國、yhs、パインソー(以上、札幌市)などが活発に活動。札幌劇場祭も充実したが、「他地域からの参加が少なく、札幌一極集中を実感させた」。音尾琢真氏(TEAM NACS)が悪役を熱演したトライアングルCプロジェクト『おもいのまま』(演出/飴屋法水)、即興の妙味が見られた平原慎太郎ワークショップショーイングを特筆。恒例の〈イチオシ〉は、飯塚優子氏(レッドベリースタジオ主宰)が劇団千年王國『狼王ロボ』、小室明子氏(コンカリーニョ演劇プログラムディレクター)がAND(札幌市)解散公演『ばらひまわり』。唯一無二の劇団と絶賛。
岩手日報12月23日付朝刊が「2011いわて学芸回顧」演劇・舞踊を掲載(小山田泰裕記者)。被災地での演劇の意味を問いながら活動再開した劇団ゼミナール、劇団・風紀委員会、劇団黒猫舎の動きを伝えた。横浜での「PAW2011東北・復興week」に参加した架空の劇団、壊滅的被害を受けた久慈地下水族科学館の暫定再開を描いた久慈市民おらほーる劇場の市民劇『水族館狂詩曲~アクアリウムラプソディ~』を特筆した。
岩手日報「【久慈】被災水族館の再開熱演 市民劇場で元気発進」
http://www.iwate-np.co.jp/hisaichi/h201111/h1111282.html
河北新報12月27日付夕刊が「2011仙台圏 芸術この1年」を掲載(演劇は矢嶋哲也記者)。アートリバイバルコネクション東北やせんだい演劇工房10-BOX(仙台・卸町)の動きを伝え、「前を向いて復興支援に取り組む演劇人の姿が目立った」とした。仙台での本格上演再開となったSENDAI座☆プロジェクト、Gin’s Bar、TheatreGroup“OCT/PASS”を紹介。しかし現在も休止しているカンパニーがあり、仙台演劇界が震災前の状況に戻るにはもう少し時間がかかるとした。
読売新聞大阪本社版12月20日付夕刊が「回顧2011」演劇を掲載(山内則史記者、坂成美保記者)。精華小劇場(大阪・難波)の閉館と船場サザンシアター(大阪・長堀橋)のオープン、被災地からピッコロシアター(兵庫県尼崎市)、ウイングフィールド(大阪・心斎橋)での公演。NPO法人ダンスボックス(神戸・新長田)を中心とした福島県立いわき総合高校演劇部招聘公演を特筆。
産経新聞大阪本社版12月27日付朝刊が「回顧2011」演劇を掲載(亀岡典子記者)。ウイングフィールド(大阪・心斎橋)、ピッコロシアター(兵庫県尼崎市)、AI・HALL(兵庫県伊丹市)の協力によるSENDAI座☆プロジェクト、三角フラスコ関西公演。 兵庫県立ピッコロ劇団による被災地ワークショップ。Art Theater dB KOBE(神戸・新開地)の福島県立いわき総合高校演劇部招聘公演は、「大きな感動を呼び、演劇の力を改めて示すものとなった」とし、忘れてはならないと強調。精華小劇場(大阪・難波)閉館は大きな痛手とした。
産経MSN「【2011年回顧 演劇】被災地と交流 演劇の力を示す」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/111230/wlf11123014000009-n1.htm
読売新聞西部本社版12月9日付夕刊が「2011年回顧」演劇を掲載(臼山誠記者)。北九州市・えだみつ演劇フェスティバルの定着ぶりを評価。ホストカンパニーである、のこされ劇場≡『枝光本町商店街』が特にユニークとした。作品では劇衆 上海素麺工場(福岡市)『青』、飛ぶ劇場(北九州市)『工場S』を高く評価。ギンギラ太陽’s(福岡市)、アントンクルー(福岡市)、劇団きらら(熊本市)も印象に残るとした。北九州芸術劇場、宮崎県立芸術劇場の自主プロデュースが年数を重ね、九州演劇界の活性化につながる一方、演劇集団非常口(鹿児島県伊佐市)代表の島田佳代氏が九州戯曲賞大賞、大分県日田市での演劇祭開催など、演劇があまり盛んでないと見られていた地域にも「光が当たった」とした。
西日本新聞12月22日付朝刊が「回顧2011」演劇を掲載(内門博記者、藤原賢吾記者)。飛ぶ劇場『工場S』(福岡市)、のこされ劇場≡『枝光本町商店街』(北九州市)を「震災後の日本人が共有する深層心理に分け入り、微かな希望を提示しようと格闘」と評価。第3回九州戯曲賞受賞作『四畳半の翅音』(作/島田佳代)リーディング公演も問題意識の高さを感じさせた。空間再生事業 劇団GIGA(福岡市)とのこされ劇場≡の海外公演、宮崎県立芸術劇場「時空の旅」シリーズ、熊本移住したチェルフィッチュ『三月の5日間』、14+『ゲハハ。』(福岡市)にも触れた。
朝日新聞西部本社版12月27日朝刊が「回顧 九州・沖縄・山口カルチャー2011」を掲載(舞台は西正之記者)。公共ホールの企画が充実とし、宮崎県立芸術劇場「時空の旅」シリーズ、北九州芸術劇場の北九州演劇フェスティバルとプロデュース公演『BEN』、飛ぶ劇場『工場S』などが収穫とした。
■イベント
10月29日~12月4日に開催された「さっぽろアートステージ2011」舞台芸術部門「札幌劇場祭 Theater Go Round 2011」の来場者数は13,628人で、前年より1,349人増。TPS『霜月小夜曲』が7ステ満席で、追加公演を行なった。北海道新聞12月9日付夕刊が伝えた。
東日本大震災で延期された「PLAYPARK2012~日本短編舞台フェス~」が、会場をCBGKシブゲキ!!(東京・渋谷)にして4月20日~29日開催。40組以上が出演する。主催はぴあ+キューブ。
第三舞台解散公演『深呼吸する惑星』ツアー大楽(1/15、福岡・キャナルシティ劇場)を、全国のワーナー・マイカル・シネマズ24館、TOHOシネマズ6館でライブビューイング。国内の演劇公演としては過去最大規模。料金3,300円だが、公演を実施していない地域は2,800円に割引。ワーナー・マイカル配給。
■劇場・稽古場
再整備が提言された福岡市民会館(福岡・天神)(2011年9月付本欄既報)の移転先を、隣接する須崎公園にする基本構想案を福岡市が固める。西日本新聞12月10日付朝刊が伝えた。
西日本新聞「市民会館、須崎公園へ移転 福岡市が方針」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/277274
■賞
第46回紀伊國屋演劇賞(主催/紀伊國屋書店)が12月20日発表。団体賞は株式会社パルコ(東京都豊島区)、個人賞は飯沼慧、橋爪功、三谷幸喜、中津留章仁、中谷美紀の5氏。賞金は団体賞200万円、個人賞50万円。
第17回劇作家協会新人戯曲賞(主催/日本劇作家協会)の公開審査会が12月11日開かれ、柳井祥緒氏(十七戦地、本拠地・東京都)『花と魚』(同上演台本)に。賞金50万円。
若手演出家コンクール2011(主催/日本演出者協会)の2次審査結果発表。柏木俊彦(第0楽章、東京)、鈴木拓朗(chairoi PURiN、東京)、平塚直隆(オイスターズ、愛知)、村井雄(開幕ペナントレース、千葉)の4氏が優秀賞(賞金10万円)となり、最終上演審査へ。
第4回小田島雄志・翻訳戯曲賞に高橋知伽江氏(ノエル・カワード『秘密はうたう A Song at Twilight』『出番を待ちながら』)、須藤鈴氏(ロバート・J・メリット『ケーキマン』)。未上演ながら翻訳を高く評価された富永由美氏(ラーシュ・ノレーン『悪魔たち』晩成書房)が同賞初の特別賞。
平成23年度地域創造大賞(総務大臣賞)(主催/財団法人地域創造)が12月9日発表。公立文化施設対象で、演劇関係では三鷹市芸術文化センター(東京都三鷹市)、豊岡市民プラザ(兵庫県豊岡市)。三鷹市芸術文化センターは森元隆樹演劇企画員のオリジナル事業を高く評価。
「さっぽろアートステージ2011」舞台芸術部門「札幌劇場祭 Theater Go Round 2011」の公開審査会・表彰式が12月4日開催。エントリーした32作品から、大賞に劇団千年王國『狼王ロボ』(賞金20万円+次回会場費無料、翌年再演時に30万円助成)、作品賞に弘前劇場『海辺の日々』、演出賞にintro『蒸発』、新人賞に劇団アトリエ『もういちど』。劇団千年王國は2回目の大賞。新設のTGRオーディエンス賞は、平均点1位のリーディングヒッター賞、総得点1点のホームラン王賞とも劇団千年王國。フライヤーコンテストは、ミュージカルユニットもえぎ色『Teardrop』、きりがたりシアター『ジャックと豆の木』が同数1位。
サンピアザ劇場(札幌・厚別中央)の1月~12月の公演を対象とする「神谷演劇賞」が創設。地元在住の神谷忠孝氏(北大名誉教授、公益財団法人北海道文学館代表理事、サンピアザ劇場で芝居を観る会会長)が自費で演劇賞10万円・奨励賞2万円の商品券を贈る。審査は神谷氏と同会員。第1回表彰式は12月24日のTPS(本拠地・札幌市)終演後。「はこうまプロジェクト」が伝えた。
第18回OMS戯曲賞(主催/大阪ガス)の最終選考会・公開選評会が12月6日開かれ、林慎一郎氏(極東退屈道場、本拠地・大阪府豊中市)『サブウェイ』(同上演台本)が大賞(賞金30万円、受賞翌年度末までに再演する場合は支援金50万円追加助成)、稲田真理氏(伏兵コード、本拠地・大阪)『幸福論』(中崎町ミュージアムスクエア上演台本)が佳作(同10万円)。
Lmaga.jp「関西唯一の戯曲賞に林慎一郎さん。」
http://lmaga.jp/blog/news/2011/12/oms.html
■サービス
決済機能付きチケットレス票券管理システム「イベレジ」(Eventregist)が、11月下旬からサービス開始。PeaTiXと同様、メールで送られたQRコードをiOSアプリで受付。手数料8%(無料イベントは無料)と高めだが、中止時の払い戻しフローを確立。購入者へ自動返金とメール送信(開催50日以上前の中止は、主催者に1枚300円のキャンセル手数料を請求)。イベント全体の中止以外に、チケット単位のキャンセルも可能。宣伝用のブログパーツも充実。オイシックス出身者による五反田電子商事株式会社系のイベントレジスト株式会社(東京都品川区)が運営。
『ぴあ』が電子書籍で12月16日復刊。「ぴあ+〈plus〉」の名称で、東名阪の映画欄から再開。毎週金曜更新。雑誌時代の人気企画も継続。サイト上に特別号やバックナンバーも用意。今後、演劇の掲載も検討。日本経済新聞電子版が12月13日伝えた。
日本経済新聞電子版「情報誌ぴあ、電子書籍で復刊 スマホなどに無料で16日から配信」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/
g=96958A9C93819696E3E1E299808DE3E1E3E0E0E2E3E38698E0E2E2E2
TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(大阪市北区)が、チケット業界に参入。「T-TICKET」(Tチケット)の名称で、QRコードを受付の端末にかざす。システムはコネクトテクノロジーズ(東京都港区)の「Ticketbase」(チケットベース)を基に共同開発した。12月22日サービス開始し、福岡市のコンサートを手始めに来春にも全国展開を目指す。
asahi.com「TSUTAYA展開会社、チケット業界参入へ」
http://www.asahi.com/business/update/1220/SEB201112200012.htmlコネクトテクノロジーズ/プレスリリース
「株式会社コネクトテクノロジーズとカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社との電子チケット事業に関する実証実験についての業務提携のお知らせ」
http://v3.eir-parts.net/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=939296