この記事は2010年11月に掲載されたものです。
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ヘッドライン2010年11月24日
■動静
ピッコロシアター(兵庫県立尼崎青少年創造劇場)顧問で前館長の山根淑子氏が11月11日逝去。83歳だった。1994年に全国初の県立劇団・ピッコロ劇団を創設した。
MSN産経ニュース「山根淑子さん(兵庫県立尼崎青少年創造劇場『ピッコロシアター』顧問)」
http://sankei.jp.msn.com/obituary/101112/obt1011122329001-n1.htm
アトリエ春風舎(東京・小竹向原)は、芸術監督を務める西村和宏氏(青年団演出部、サラダボール主宰)が四国学院大学常勤講師として香川県に赴任するのに伴い、12月1日から支配人を設置。木元太郎氏(こまばアゴラ劇場制作部)が支配人、谷賢一氏(青年団演出部、DULL-COLORED POP主宰)が芸術監督に就任する。平田オリザ氏(青年団主宰)が11月21日発表。西村氏は香川大学卒。
■イベント
SCOT(本拠地・富山県南砺市)は、今年から吉祥寺シアター(東京・吉祥寺)で定期公演を行なう。武蔵野市と旧利賀村が姉妹都市で交流を続けてきたのがきっかけ。初年度は12月17日~26日に代表作2本を上演。12月15日には両市民のための特別貸切公演も。
asahi.com「南砺の劇団SCOT、東京で定期公演 12月に第1弾」
http://mytown.asahi.com/areanews/toyama/TKY201011170420.html
■助成金
総務省が「宝くじ問題検討会報告書」を11月9日まとめる。自治総合センター経由の公益法人助成は現行の半額を目途と記載。これが実施されると財団法人地域創造の宝くじ原資は約22%減。このため例年10月締切の「地域の文化・芸術活動支援事業」は募集保留中。
■劇場・稽古場
せんだい演劇工房10-BOX(仙台・卸町)の別館として、卸町地区のイベント倉庫「きよみず」に市民から寄贈の能舞台を移築。80~100名程度の客席を設け、11年7月にオープンする。11月16日に仙台市が発表。
長野県佐久市は、佐久市総合文化会館(大ホール1,476名+スタジオ等)建設の賛否を問う住民投票を11月14日実施。投票率54.9%で、条例で定めた有権者の1/2を満たして成立。反対が71%を占めたため、建設中止となった。毎日新聞東京本社版11月16日付朝刊(長野版)によると、柳田清二市長は既存施設の有効活用や市民参加による文化振興の体系づくりを進めると表明。公共ホール建設が住民投票で白紙撤回された例としては、07年の千葉県四街道市における地域交流センター(ホール400名+ギャラリー等)がある。
信毎Web「佐久市の文化会館『建設中止』 住民投票で『反対』7割超」
http://www.shinmai.co.jp/news/20101114/KT101113ATI090013000022.htm
毎日jp「佐久市:総合文化会館建設問題 建設は中止 住民投票、反対7割/長野」
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20101116ddlk20010006000c.html
福岡県で豊前市立多目的文化交流センターが10月31日オープン。旧・福岡県立築上北高等学校の体育館を改修し、多目的ホール、小ホール、スタジオを整備。神楽が盛んな地域で、常設展示や定期公演が行なわれる。
■サービス
Next舞台制作ラボが、Ustream不調でネット中継出来なかった9月22日開催の「チラシ折り込みに関する公聴会」動画を10月30日公開。文章での詳細リポートも読める。
劇団四季は、同伴者の携帯電話にチケットを送る「チケット送付サービス」と、不要チケットを第三者に譲渡する「チケット出品サービス」を11月11日開始。いずれも「ケータイQRチケット」を使ったペーパーレス。興行主自身が仲介する譲渡システムは業界初としている。
岡崎藝術座(本拠地・東京都小金井市)が「F/T10」公募プログラム参加公演(11/19~11/28、東京・シアターグリーンBIG TREE THEATER)から、高校生以下全ステージ無料を開始(枚数限定・要学生証提示)。前回公演は高校生以下1,000円としており、「若い世代にも舞台芸術に触れるきっかけをもってもらいたい」との思いから無料に踏み切る。
王子小劇場(東京・王子)は、11年1月からスタートする劇場プロデュース企画「ギグル」で公演チラシを作成せず、サイトとTwitterで重点的に宣伝すると11月23日発表。
ロングランプランニングがiPhone・iPad向けに提供するチラシ閲覧ソフト(2010/11/14付本欄既報)判明。「カンフェティ公演ナビ」の名称で11月17日リリース。開発は「映画チラシView」を提供する葵プロモーション。無料。
小劇場演劇を制作者の視点から描いた有川浩著『シアター!』(メディアワークス文庫)の2巻が、11年1月25日発売予定。取材協力先のTheatre劇団子(本拠地・東京都新宿区)『もう一つのシアター!』(1/27~1/30、東京・紀伊國屋ホール)に合わせた新刊。
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