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福岡・九州地域演劇祭

8月20日~9月8日に福岡市内で開催される福岡・九州地域演劇祭(主催/NPO法人FPAP)が、プロデュース公演『夏の夜の夢』(原作/シェイクスピア)にちなみ、全6公演の前売開始を夏至の6月21日に設定。そのプロモーションイベントとして、自転車タクシー「ベロタクシー」に読み手が同乗し、乗客の横で『夏の夜の夢』の作品解説と朗読を行なうリーディングイベント「夏の日の夢タクシー~役者・DJがあなたのためだけにリーディング~」を同日開催した。

『夏の夜の夢』は、以前は『真夏の夜の夢』と訳されていたが、原題の『A Midsummer Night’s Dream』のMidsummerは夏至を意味し、現在では『夏の夜の夢』が一般的になっている。このため、同演劇祭では6月21日の夏至を月曜日だが前売開始とし、福岡ベロタクシー(運営/NPO法人トータス環境都市教育研究所)との協働企画で、13時~19時にぽんプラザホール(福岡・キャナルシティ博多横)―警固公園(福岡・天神)を無料運行した(所要時間約23分)。

読み手は同公演を演出する後藤香氏と出演者2名、地元のコミュニティFM・天神エフエム(FREE WAVE)DJの計4名が参加。事前のロケハンを経て、所要時間やルートを計算した台本を構成。乗客に相手役になってもらうシーンもあり、非常に盛り上がったという。プレスリリースでは街ネタ以外に夏至に関係した気象ニュースでの扱いも訴え、当日11時~13時は最終練習を取材陣に公開、テレビニュースの取材にもつながった。

公式ブログで担当の大橋敦史プロデューサー(東海シアタープロジェクト)が明かしたところによると、観客との関係づくりを重視した今回の企画は、制作の三坂恵美氏(NPO法人FPAP)がわたなべなおこ氏(あなざーわーくす主宰)のワークショップから着想したもの。大橋プロデューサーは個人ブログで、「アーティストやそれに強い興味を持っている人ばかりが集まるワークショップとかよりも、よっぽどガチでアウトリーチ企画だなーと感じました」と語っている。

詳細は同公式サイト参照。

公式ブログ「稽古もはじまっています」
http://10kinen.info/blog/?p=190

マカロニノート「ベロタクシーと組んでのパフォーマンス」
http://macaroni04.exblog.jp/13493673/

博多経済新聞「博多に朗読付きベロタクシーが登場―ぽんプラザホール10周年記念で」
http://hakata.keizai.biz/headline/863/