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大阪大学はソフトウエア開発会社のイーガー(大阪市)と共同で、ロボットを俳優として使う「ロボット演劇」プロジェクトを開始、11月に短編の試演会を行なう。日本経済新聞東京本社版6月21日付夕刊が伝えた。

同校が社学連携拠点として4月に豊中キャンパスに新設した「大阪大学21世紀懐徳堂」の事業で、恒常的な上演を目指すという。注目は同校教授の平田オリザ氏が作・演出を手掛けることで、5年後のアビニョン演劇祭への招待参加を目指すとし、「商業的に成り立つものを目指す」と語っている。

フランスで評価の高い平田氏なら夢ではないと思われるが、小劇場ファンにとっては青年団初期に平田氏が意図的に発言した「役者は私にとって将棋の駒にすぎない」(『平田オリザの仕事1 現代口語演劇のために』1995年、晩聲社)を彷彿させるかも知れない。これも演劇に世間の注目を集めるためのパフォーマンスだろう。

試演会では20分程度の新作を上演。男女の俳優2名とロボット2体が出演するという。記事抜粋が日経ネットで読める。

日経ネット「ロボットで演劇、阪大など11月に試演」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080621AT1G2100R21062008.html

平田オリザの仕事〈1〉現代口語演劇のために
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