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上演団体に試演会の場を無償に近い形で提供するC.T.T.(Contemporary Theater Training、本拠地・京都市)は、2007年1月に名古屋、4月に広島、秋に大阪で事務局が発足。08年になって岡山でも事務局が発足した。急速な広がりを見せるC.T.T.に全国的な関心も高まり、08年度は今後の展望や事務局運営について語る「C.T.T.ヴィジョンミーティング」の開催がセゾン文化財団の助成で進んでいる。

4月17日~18日に岡山市で行なわれたミーティング(17日・岡山市民会館会議室、18日・本行寺)では、各地の事務局に加え、札幌、金沢、三原、松山、高知、北九州、福岡から舞台芸術オーガナイザー20名以上が参加。有意義な話し合いの場になったという。19~20日は選りすぐりの作品を集めた「C.T.T.セレクション イン 岡山」が本行寺で上演された。同寺は本堂を稽古場に開放し、岡山市内のカンパニーが利用している。身近な場所での公演は、岡山の演劇人にとっても刺激になったと思われる。

7月18日にはアトリエ劇研(京都・下鴨)で2回目のミーティングが開催され、19~20日には「C.T.T.セレクション イン 京都」が上演される。C.T.T.では名古屋での第3回ミーティングも計画しており、「トヨタ芸術環境KAIZENプロジェクト」へ応募した企画内容が公開されている。

C.T.T.による各地オーガナイザーとの連携が生まれれば、JCDNによる「踊りにいくぜ!」のような全国巡演も可能であり(2007/10/28付本欄既報)、低予算の小劇場巡演システムも実現する。C.T.T.の今後の展開に注目したい。

詳細は同公式ブログ参照。