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昨年創設された国による劇場自体への初めての支援、文化庁平成15年度芸術拠点形成事業(公演事業等支援)が決定した。平成14年度は公共ホールのみ19施設の採択となったが(2002/9/11付本欄既報)、今年度は民間ホールとしてこまばアゴラ劇場(東京・駒場)が採択された。

同劇場は芸術監督の設置や地域へのアウトリーチ活動など、同事業の要件すべてを満たし、関係者のあいだで「アゴラが採択されなければ民間ホールで採択される劇場はないだろう」とまで言われていた存在。当然の結果と言えるだろう。今年度から全公演を劇場プロデュース化し、劇場費無料に踏み切った同劇場(2002/12/19付本欄既報)にとって追い風になると思われる。

文化庁からの詳細発表はまだなく、新聞での報道も行なわれていない模様だが、ほかに昨年度採択された愛知県の知立市文化会館(パティオ池鯉鮒)の継続採択が、同会館発行の情報誌『Patio』4月1日発行号で公表されている。