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  • 第1位
    Art Theater dB閉館、
    精華小劇場の売却計画など
    大阪市の場当たり文化行政続く

    大阪市の文化行政が、相変わらず長期的なビジョンを示せない。売却されるフェスティバルゲートに入るArt Theater dBは07年7月末で閉館し、大阪市の10年間支援を信じた大谷燠プロデューサーには2,700万円の借金が残った。精華小劇場の敷地も16年末までに売却が検討されている。

  • 第2位
    建築ラッシュの小規模公共ホールに
    die pratze・真壁茂夫オーナーが苦言

    麻布die pratzeがビル建て替えのため07年末で閉館したが、真壁茂夫オーナーが発表した文章が話題になった。公共ホールが民間の貸館と変わらない経営を行ない、民業を圧迫しているという指摘だ。東京の小劇場シーンを支えてきた現場の声として、文化行政担当者は傾聴すべきだ。

  • 第3位
    著名カンパニーの解散、
    活動停止が全国で相次ぐ

    首都圏ではTEAM発砲・B・ZIN、ベターポーヅが解散。衝突安全ボディーは改名して実質的に別団体となった。関西では劇団八時半が解散、南船北馬一団が活動停止。名古屋では次代を担うと期待されていた若手のメガトン・ロマンチッカーが活動停止した。関係者に衝撃を与えている。

  • 第4位
    ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバルが
    吉祥寺シアターで再開へ

    05年開催の第14回以降中断していたガーディアン・ガーデン演劇フェスティバルが、会場を吉祥寺シアターに移して08年から再開される。神戸アートビレッジセンターへのツアーも復活する。小劇場系の登竜門として注目されていた公募型演劇祭の復活を望んでいた演劇人・観客は多い。

  • 第5位
    しが県民芸術創造館長の北村想氏が
    任期途中で退任

    滋賀県のしが県民芸術創造館初代館長に就任していた北村想氏が、07年末で退任した。記者発表によると、企画した県民創造ミュージカルを不要とされ、無断でDVD販売や台本の改変をされたという。地域が誇るべき文化人であっても、行政組織には全く別の論理があることを露呈した。

  • 第6位
    鳥の劇場が鳥取に根付く一方、
    北九州のうずめ劇場が調布へ移転、
    考えさせられる地域の実情

    06年に鳥取で旗揚げした鳥の劇場が実績を積む一方、北九州を代表するカンパニーの一つであるうずめ劇場が、ペーター・ゲスナー氏のせんかわ劇場芸術監督就任に伴い調布へ移転した。演劇が盛んなはずの北九州で、カンパニーが地元を離れざるを得ない実情に考えさせられる。

  • 第7位
    新宿梁山泊と鄭義信氏が上演権を巡る訴訟、
    演劇作品の上演権に制作者も関心を

    新宿梁山泊と元座付作家の鄭義信氏が上演権を巡って訴訟となった。カンパニー側は「共同著作物」、鄭氏は著作権をそれぞれ主張している。上演権は制作者にとって大きな関心を払うべき問題であり、著作権が認められていない制作者自身の地位向上も含めて注目すべきだろう。

  • 第8位
    「CoRich舞台芸術!」がネットを活用した
    全国規模の演劇祭開催

    舞台芸術ポータル「CoRich舞台芸術!」が、サイト上のクチコミ等と観劇審査を組み合わせた全国規模の「CoRich舞台芸術まつり!2007春」を開催。グランプリに風琴工房が選ばれた。観客参加による公演そのものを対象にした新しい審査の姿を示し、地域にも希望を与えている。

  • 第9位
    制作者のマーケティング講座活況、
    創客の技術に関心が高まる

    芸団協や世田谷パブリックシアターで制作者向けマーケティング講座が開講された。舞台芸術の集客は従来宣伝面などでしか語られてこなかったが、そこから踏み込んだマーケティングにようやく注目が集まってきた。すでにいる観客ではなく、観客を新たに生み出すために必要な視点だ。

  • 第10位
    京都から各地へ広がるC.T.T.、
    試演会の場として注目

    低予算で試演会を行なうC.T.T.(Contemporary Theater Training)が、京都から名古屋、広島、大阪などへ広がりを見せている。各地に協力劇場と事務局が整備され、地域で不足しがちな上演機会を補うものとして注目されるが、試演会の意義をカンパニーが理解することも求められている。

  • 次点
    札幌と福岡のNPO法人が
    意欲的な地域間交流プロジェクト
    「Meets! 2007」開催

    地域を超えた意欲的な公演プロジェクトが次々と開催された07年だったが、中でも劇場を運営する札幌・コンカリーニョと福岡・FPAPの両NPO法人が企画した「Meets! 2007」は画期的だった。劇団イナダ組、飛ぶ劇場、劇団千年王國が初の相互公演を敢行、関連イベントも多数企画された。