この記事は2003年9月に掲載されたものです。
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劇団員に制作者の重要性を説明する
劇団員全員が制作の意味を理解するために
制作者自身にとって、演劇における制作という役割の重要性は説明するまでもないと思います。fringeに記述している内容も、自分ではよくわかっていることの再確認だったに違いありません。しかし、そのことをあなたのカンパニー全員が共通の認識としてとらえているでしょうか。ライブが宿命の演劇という表現にとって、制作者が舞台と演劇を結び付ける生命線であり、制作者がいなければ演劇そのものが存在し得ないということを、劇団員全員が本当に理解しているでしょうか。
演劇界では、まだまだ「役者さえいれば演劇は成立する」と考えられています。ベテラン役者にもこのような考え方が残っているのは嘆かわしいことです。確かに、役者の肉体さえあれば芝居は出来ますが、観客がいなければ存在し得ない演劇という表現にとって、舞台上だけで作品を語るのはナンセンスです。絶えず観客の存在を意識しなければならない演劇にとって、興行は作品と表裏一体であり、作品のことを真剣に考えれば考えるほど、制作とは演劇表現を根底から支えていることに気づくはずです。
fringeでは、制作者の重要性を劇団員に視覚的に説明するため、スライドショーを作成しました。制作者自身がこのページを使って劇団員に説明してもいいですし、このページのURLを劇団員にメールして、直接見てもらうのもいいでしょう。制作者自身の理論武装のために、ぜひ活用してください。
下記をクリックしてください。別ウインドウで開きます。
http://fringe.jp/files/knowledge/k034/
※スライドショーは表紙+8枚構成で、それぞれアニメーションとなっています(9KB~74KB)。