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建通新聞4月24日付(東京版)が、大規模改修を予定している東京芸術劇場(東京・池袋)の詳細を伝えた。記事によると、工事は2008年度予算で基本計画・基本設計を計上、09~10年度に実施設計と工事準備、11年度から着工を目指すとしている。

工事内容は、東京都生活文化スポーツ局(当時は生活文化局)が06年度に設置した「都立文化施設の在り方検討会」と、引き続き07年度に設置された東京芸術文化評議会「都立文化施設在り方検討部会」の答申に沿うものと見られる。08年2月に出された中間答申では、大ホールのグレードアップ、中ホールの舞台機構や照明・音響設備の刷新に加え、小ホールは小ホール1を稽古場に再整備することや、キャパ100名規模の小規模演劇ホールを新設することなどが盛り込まれている。

演劇の創造発信拠点として若手に手厚い改修になる模様で、野田秀樹氏の芸術監督や高萩宏氏の副館長就任と共に今後の動向に注目したい。

東京芸術文化評議会「都立文化施設のあり方検討部会中間答申」
http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/hyougikai/3kai/200214siryou5.pdf