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ウルトラマーケット(大阪城ホール内西倉庫)は、5月17日から公演第2弾として南河内万歳一座+天下の台所改善隊プロデュース『日本三文オペラ~疾風馬鹿力篇~』を上演中だが(2004/5/6付本欄既報)、今後の展望を産経新聞大阪本社版5月12日付夕刊が伝えている。また、南河内万歳一座でも内藤裕敬氏の記者発表全文をサイトに掲載した。

記者発表によると、2004年11月に南河内万歳一座が単独で公演を実施、05年4月から他カンパニーにも貸し出していく。大阪城ホールとの兼ね合いもあるが、年20団体程度の上演を考え、オファーを始めていきたいとしている。キャパシティは150~200名を想定。

今後必要な設備は、非常照明、非常放送、大道具倉庫との壁の新設など。ホール側がこれらを負担するので、南河内万歳一座もここを本拠地としていくことを約束したという。空調設備はないが、内部は意外にひんやりしており、真夏(7月中旬~9月中旬)以外は問題なさそう。それよりも春秋の夜の冷え込みが厳しいとのこと。産経新聞は非常出口を現在の1か所から2か所に増設することも伝えている。

内藤氏は、関西で劇場閉鎖問題が起こっても表現者側からの明確なアプローチが全くないことを嘆き、「大阪って、こういう状況においても、創っている人は、何もしないんだ。じゃあ、劇場なくなっても仕方ないんじゃないのと納得されちゃう」と語っている。こうした場合に若手を引っ張っていくべき先輩カンパニーが東京に移り、リーダーシップを取れる集団が少ないことが理由だとしている。

詳細は南河内万歳一座サイト参照。