この記事は2003年9月に掲載されたものです。
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大阪・京橋の倉庫空間を9団体がタタキ場に借用、劇場利用も目指す
関西の劇作家・演出家6名が呼び掛け人となっている「大阪のど真ん中に小劇場を取り戻す会」(2002/8/31付本欄既報)が、8月5日に第1回企画「劇場の卵について考える」を大阪市立芸術創造館3F演劇練習室大で開催した。同会では、年内にこのような企画をあと2回予定しているという。
会の模様は、SaveOurTheaterサイトが8月30日にリポートを掲載している。それによると、精華小劇場(2003/6/27付本欄既報)、大阪の9団体が共同で借りる京橋の倉庫空間、吹田市が新設する計画の小劇場などの報告と質疑応答が行なわれた。
精華小劇場については既報どおり、改装費用だけで運営費用がついておらず、「小劇場にするという事業はストップしている」状態だという。ほかにも問題がいくつかあり、「それは簡単に解決できることではない」という。
京橋の倉庫空間については、以前から関西の演劇関係者のあいだで話題になっていたが、会では内藤裕敬氏(南河内万歳一座)が、面積が1,200平米あること、9団体が主にタタキ場として借りること、可能なら劇場としても使いたいことなどを明らかにした。現時点では「京橋某所」と伏せられているが、着実に進行しているようであり、動向を注目したい。
吹田市の小劇場は、4月に再選された阪口善雄市長の公約で、「まず間違いなく出来るのではないか」とのこと。吹田市ホームページに掲載された7月定例市議会の施政方針を見ると、確かに「若者たちの新しい芸術を創造する場となるような『小劇場』の設置を検討してまいります」と明記されている。同市は西消防署(地下鉄「江坂駅」徒歩5分)が移転するため、その跡地に4年後ぐらいを予定しているという。
詳細はSaveOurTheaterサイト参照。