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元・扇町ミュージアムスクエア(OMS)マネージャーの山納洋氏(現・扇町インキュベーションプラザ・メビック扇町所長補佐、コラボレーションマネージャー)が、OMS閉館時に語っていた構想――普段はカフェ/バーで、演劇のときだけイベントスペースになる空間が4月から具体化する。

稼動率の低い関西の劇場問題に直面してきた同氏にとって、演劇人たちにいかに〈副業〉を提供するか、どうするれば発表の場を維持出来るかはライフワークになった。現在のコラボレーションマネージャーという本職も、それがモチベーションになっていると公開日記に書かれている。そんな同氏の思いを実現する場として、昨年から準備してきた「Common Cafe」が大阪・中崎町に4月オープンする。すでに2月から試験営業が重ねられている。

同カフェは「有志によるカフェ空間の共同維持活動」で、「日替わりマスター」30~40名が交代で経営する。マスターの判断でライブ、演劇、展覧会なども開催可能。店内は20席だが、ライブ時は58席まで増やせる。チャージも自由に設定出来る。

「日替わりマスター」は、同氏がOMS時代からプロデュースするバー「Common Bar SINGLES」と同じ方式。OMSゆかりのカンパニーにも声を掛けているという。「Common Cafe」開業資金約1,000万円は、同氏が個人的に国民生活金融公庫から借り入れた。当初はファンドの導入も検討したが、特別目的会社設立や証券会社費用などがかさむため、今回は見送ったという。「Common Cafe」は同氏にとっての〈作品〉であり、その趣旨を理解する「日替わりマスター」を厳選しているようだ。

■Common Cafe
530-0015 大阪市北区中崎西1-1-6 吉村ビルB1
電話:06-6371-1800
地下鉄谷町線「中崎町駅」すぐ、JR「大阪駅」徒歩12分、阪急・阪神・地下鉄「梅田駅」徒歩12分
http://www.talkin-about.com/cafe/