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劇場閉鎖が続く大阪だが、逆に新たにオープンした劇場もある。大阪の電気街・日本橋で2000年10月から演劇向けの貸館を開始した「JUNGLE in→dependent theatre」(ジャングル・インディペンデントシアター)だ(キャパ120名)。

ジャングルは関西で有名なマニア向け映像音楽ソフト販売店で、特に自主制作映画の支援を長年続けている。同シアターも2000年2月に倉庫を改装して上映会場にしたものを、演劇向けに開放した。自主映画では小劇場系の役者を使うことが多く、関西小劇場界では昔からジャングルの知名度は高かった。他店ではなかなか入手出来ないマニアックな品揃えでも知られ、同店の常連である後藤ひろひと氏(Piper)を招いての「ゴミ映画イベント」も開かれている。

劇場費が1日1万円~と安価なこともあり、演劇公演はコンスタントに行なわれている。関西で映像制作や舞台監督を手掛ける相内唯史氏(at will)がブッキングマネージャーを務め、サイトではほぼ全公演のリポートを順次掲載中だ。現在02年8月分まで掲載されており、今後も追加されていく模様。

相内氏は「『劇場の担当者が軽々しく芝居の感想や批評などを述べるべきではない』という意見もあります」と記しているが、例えば萬スタジオ(東京・大塚)のサイトでも、全公演に劇場側がコメントを寄せている。両劇場とも内容への注文や苦言がきちんと書かれており、筋が通っていれば劇場側がリポートするのも当然ありだとfringeでは考える。相内氏も信念を持って書き続けていただきたい。

発言を続ける劇場として、改めてこの2サイトを紹介したい。

JUNGLE in→dependent theatreサイト
http://www.jungle-scs.co.jp/jp/theatre/

萬スタジオサイト
http://www.yorozu-s.com/