この記事は2015年9月に掲載されたものです。
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京都学生演劇祭2015で大量架空予約をしたと思われる人物が告白と謝罪、沢大洋プロデューサーが顛末を報告
偽アドレスによる大量架空予約が発生した「京都学生演劇祭2015」(8/26~8/31、京都・京都大学吉田寮食堂)について(2015/8/28付本欄既報)、同演劇祭プロデューサーの沢大洋氏が9月11日にその後の経緯を報告した。
京都学生演劇祭2015ブログ「架空予約があった件についてのご報告」
同演劇祭は会期前日までの予約が約1,000名あったが、うち約500名が架空予約となった。最終的な動員は814名で、当日券を含め300名強を会期中に挽回したことになるが、「半分以上が空席の客席を目の当たりにし、架空予約の可能性があると判明した当時は、憤りと悲しさでいっぱい」だったという。
私の周りでは当日精算というシステムが当たり前になっていましたが、悪意が簡単に入り込めるシステムだったいうことに今更ながら気づき、今後はシステムを一から見直していきたいと考えています。
報告では意外な顛末も記されている。架空予約を行なったと思われる人物から、面会と謝罪があったという。詳細な理由は公開されていないが、「京都学生演劇祭を良く思っていない部分があり、その感情が積み重なり、今回の行動に繋がっていった」としている。
どのように対処すべきか判断に時間がかかりましたが、あちらから告白と謝罪があったこと、反省をしていると判断ができること、また当演劇祭が受けた金銭的損失について、全額支払うという旨の誓約書にも署名していただきました。警察や弁護士、知人とも相談しまして、今回は不問とし、氏名などの公開は控えたいと考えています。ご理解いただけますと幸いです。
2016年2月26日~29日には、アトリエ劇研(京都・下鴨)で第1回全国学生演劇祭が開催予定で、沢氏はその実行委員会委員長を務めている。今回のトラブルを乗り越え、どのようなシステムを構築していくのか、見守りたい。