この記事は2008年9月に掲載されたものです。
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福岡・西鉄ホールが俳優育成のため、大阪・劇団太陽族に主役級2名を派遣して公演
劇団太陽族(本拠地・大阪市)が8月に行なった伊丹・福岡・三重公演で、グレコローマンスタイル(本拠地・福岡市)の山下晶氏、万能グローブガラパゴスダイナモスの椎木樹人氏(本拠地・福岡市)を主役級でキャスティングする試みを実施した。西鉄ホール(福岡・天神)「grow up企画」の一環で、7月上旬から大阪に乗り込んで稽古を続けた。
福岡から大阪のカンパニーへは、最近では2006年にリリパット・アーミーII『天下御免の馬侍』(中之島演劇祭2006参加作品)に山下氏ほか2名が出演しているが、地元の人材育成目的で民間ホールが俳優を送り込むのは特筆される。
西日本新聞8月16日付朝刊によると、人選は同ホールの中村絵理子プロデューサーが行ない、劇団太陽族に受け入れを要請したという。大阪で約1か月過ごした椎木氏は、「思ったことを言い合い刺激を与える“化学反応”を繰り返しながら一つの作品にしていくのに違いはなかった。自信がついた」と語り、山下氏は「演劇文化の衰退が進む大阪の惨状を福岡の今後に重ね合わせて考えることが多かった」とコメントしている。
演劇専門フリーペーパー「THEATER View FUKUOKA」のインタビューによると、今回の企画は福岡の俳優育成以外に、他地域に福岡の若手トップ俳優である椎木氏を知らしめることも目的だったという。
THEATER View FUKUOKA WEB
「西鉄ホールgrow up企画・劇団太陽族『往くも還るも』岩崎正裕×椎木樹人×山下晶インタビュー」
http://tvf-web.com/?p=620