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HEADLINES

■動静

reset-N(本拠地・東京都世田谷区)は、6月1日をもって劇団形式での活動を終了し、プロデュースユニットとして再起動するとTwitter公式アカウントで発表。同カンパニーは1995年に活動開始、01年にカンパニー化。06年に主宰・夏井孝裕氏の在研留学で一度活動停止したが、07年から再始動していた。

黒色綺譚カナリア派(本拠地・東京都新宿区)は、次回公演(12/8~12/18、東京・こまばアゴラ劇場)をもって活動停止することを、主宰・赤澤ムック氏の個人ブログで6月19日発表。解散ではないが、活動再開の目処は立てていないとしている。同カンパニーは03年旗揚げ。昭和耽美の実力派として知られている。

パパ・タラフマラ(本拠地・東京都中野区)は、12月~12年3月に開催する「パパ・タラフマラ・ファイナルフェスティバル」をもって解散することを6月24日発表。解散記者会見はUstreamでライブ中継された。同カンパニーは82年旗揚げで、今年30周年となる。解散の経緯については、webDICEのロングインタビューが詳しい。

webDICE/骰子の眼
「小池博史が語るパパ・タラフマラ解散の全て『踊れる体を手に入れないと、そこから先の言語の獲得は難しい』」
http://www.webdice.jp/dice/detail/3117/

文化庁「劇場・音楽堂等の制度的な在り方に関する検討会」第6回が6月27日開催。これまでの「論点の整理(案)」を公表。まだ方向性の一致が見られず、並列的に論点を掲げている段階。劇場法(仮称)、指定管理者制度、国による劇場・音楽堂等の認定についても賛否併記。

シーエーティプロデュース『NOISES OFF/ノイゼス オフ』

シーエーティプロデュース『NOISES OFF/ノイゼス オフ』(6/9~6/26、東京・あうるすぽっと)で、6月25日マチネ本番中に成河氏(11年4月にチョ・ソンハから改名)が頭部にケガ。数日間の安静が必要になり、残り2ステが公演中止。

YOMIURI ONLINE「俳優・成河さん、公演中に頭にけが」
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20110625-OYT1T00675.htm

6月25日発行の『シアターアーツ』47号が特集「3・11に遭遇した劇現場」。公開フォーラム再録や詳細リポート。二兎社は東京芸術劇場と保障について合意したとのこと。三浦基氏(地点代表)が公演初日から中止決定までの過程を寄稿。

■イベント

「谷賢一・田中沙織 結婚式」(表面)

「谷賢一・田中沙織 結婚式」(裏面)

谷賢一氏(DULL-COLORED POP主宰)と田中沙織氏(制作者)が、実際の結婚式を劇場で開催し、その模様を公演として一般公開する「谷賢一・田中沙織 結婚式」が反響を呼んでいる。ネタではなく、本当の結婚式をシアターグリーンBOX in BOX THEATER(東京・池袋)で8月16日~17日に3回実施するもの。新郎新婦の親族は1回目のみ参加する模様。料金は飲食費込みで8,000円で、これには祝儀の気持ちも含まれているという。観客の服装は平服で構わない。演劇公演と同様のチラシも作成した。

京都国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2011」のフリンジ企画「GroundP★」が、10月4日~16日にアトリエ劇研(京都・下鴨)と旧・立誠小学校(京都・木屋町)で開催。今回も関西初公演の団体多数。前回全面ピンク色に塗装したアトリエ劇研は、床面を砂場に。コンセプトは前回に引き続き杉原邦生氏(KUNIO主宰、本拠地・京都市)。

■劇場・稽古場

水戸芸術館(水戸市)が、7月29日~9月10日に市内中心部の店舗や施設で29作品76ステージを上演する「プレイ×プレイプロジェクト―水戸を元気に、街を劇場に―」を開催。劇団ACMのほか、地元7カンパニーなどが参加。復旧工事後のACM劇場公演再開は9月11日の真野響子公演から。

キューブが新劇場「CBGKシブゲキ!!」をシネセゾン渋谷跡地(東京・新宿)に7月20日にプレオープンすることを、6月21日発表。キャパ242名(最大収容279名)で、パブリックビューイングやストリーミング配信設備を有する。正式オープンは9月9日で、ケラリーノ・サンドロヴィッチ×古田新太企画が柿落とし公演。

ORICON STYLE
「シネセゾン渋谷跡地に新劇場誕生 いきものがかりのライブ・ビューイングで幕開け」
http://house.oricon.co.jp/89087/

[googlemap lat=”35.659547″ lng=”139.698304″ align=”undefined” width=”300px” height=”150px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]東京都渋谷区道玄坂2-29-5[/googlemap]

水天宮ピット(東京・水天宮)が、ワークスペースを小スタジオ3に用途変更。約36平方メートルで、料金は同施設最安の10日間19,400円。

再開発中の大阪駅北地区(うめきた)・ナレッジキャピタル内に13年春開設される新劇場「ナレッジシアター(仮称)」(キャパ約380名)で、地元からの実行委員、企画選定委員の推薦が進んでいる。大阪市、大阪大学、株式会社ナレッジ・キャピタル・マネジメントが連携し、実行委員長は平田オリザ氏(大阪大学教授)が務める。報酬800~1,000万円と想定される芸術監督1名、プロデューサー2名の公募も間もなく始まる模様。元精華小劇場の小堀純氏(編集者)、丸井重樹氏(演劇制作者)が中心となって開催された第1回意見公開会議事録(5/21)第2回意見交換会レジュメ(6/23)が、「大阪にアートスクエアを創る会」サイトで公開中。

建替中の阪急百貨店梅田本店(大阪駅前)で、キャパ数百名の劇場を高層階に設置するとの報道。12年10~12月の全面開業と同時オープンを目指すという。実現すれば、大阪駅北地区(うめきた)に13年春オープンするナレッジシアター(仮称、キャパ約380名)と合わせ、中劇場2館が誕生することに。

Sponichi Annex「阪急梅田本店に劇場開設へ 12年全面開業時のオープン目指す」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/06/17/kiji/K20110617001036920.html

■賞

「CoRich舞台芸術まつり!2011春」が6月15日発表。グランプリに箱庭円舞曲『珍しい凡人』、準グランプリにKAKUTA『グラデーションの夜』、俳優賞に石黒圭一郎、井上裕朗、内山奈々、小玉久仁子、ザンヨウコ、森下亮の6氏。グランプリは次回公演資金100万円。同賞は12年春も開催されることが決定。

政府が春の褒章受章者を6月15日発表。紫綬褒章で演劇界から野田秀樹、柄本明、波乃久里子の3氏が選ばれた。発令日は4月29日だが、東日本大震災で正式決定が延期されていた。

asahi.com「春の褒章705人24団体 ソムリエの田崎真也さんも」
http://www.asahi.com/national/update/0615/TKY201106150004.html

第3回九州戯曲賞(主催/九州地域演劇協議会+NPO法人FPAP)の最終審査が6月18日行なわれ、大賞に島田佳代氏(演劇集団非常口代表、本拠地・鹿児島県伊佐市)『四畳半の翅音』。賞金50万円。

■サービス

BS-TBS、ユーストリーム・アジア、アップフロントワークスが提携し、UstreamのPPV(Pay Per View)サービスを使った有料舞台配信事業「USTステージ」スタート。第1弾として、劇団ゲキハロ『大正浪漫 ハイカラ探偵王 青いルビー殺人事件』(6/29~7/3、東京・俳優座劇場)の初日と千秋楽を中継。劇場チケット7,000円に対し1,050円~1,575円。決済はPayPalアカウントまたはクレジットカード。PPVは今年1月から開始されたもので、これまでコンサートやスポーツ中継では使用されているが、演劇公演では初めてと思われる。今後1年間で約10公演の配信を予定。

Ustream Asiaサイト/プレスリリース
「BS-TBS・Ustream Asia・アップフロントワークス舞台動画の事業で業務提携」
http://www.ustream-asia.tv/press_20110629.html