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■動静

芸団協が5年に1回実施している『第8回芸能実演家・スタッフの活動と生活実態―調査報告書2010年版―』について、毎日新聞東京本社版9月27日付朝刊が紹介。年収400万円未満が63%、100万円未満が15%、国民年金加入は57%、生保・損保加入は54%など。記事では新国立劇場バレエ団、文学座の具体例も。

毎日jp「働くナビ:舞台に立つ人たちの働く環境は。」
http://mainichi.jp/life/job/news/
20100927ddm013100034000c.html

■イベント

演研(本拠地・北海道帯広市)が創立35周年で、劇団動物園(本拠地・北海道北見市)と初の合同公演。平田オリザ氏(青年団主宰)が演研に道内独占上演権を与えている『隣にいても一人』を、10月2日~17日に帯広と北見で上演。両カンパニーは1990年から交流、01年から道東小劇場演劇祭を開催しているが、合同公演は初めて。千秋楽は平田氏を招いたポストパフォーマンストークも。

次回の平成中村座は11年11月~12年5月に隅田公園(東京・浅草)で実施。00年と01年のの初期会場に戻る。9月29日発表。

毎日jp「平成中村座:隅田公園で歌舞伎公演 11年11月から」
http://www.mainichi.jp/enta/geinou/news/20100930k0000m040024000c.html

有川浩氏の小説『シアター!』(メディアワークス文庫)の取材元となったTheatre劇団子(本拠地・東京都新宿区)が、原作を基にしたアナザーストーリーを描く『もう一つのシアター!』を1月27日~30日に上演。

七ツ寺プロデュース『4時48分サイコシス/渇望』

あいちトリエンナーレ2010共催企画として、七ツ寺共同スタジオ(名古屋・大須)がプロジェクト「往還―地熱の荒野から―」を9月10日~10月25日開催。演劇と美術、文学を組み合わせ、インスタレーションの展示会場を使ってサラ・ケインを上演するなど、意欲的な試み。天野天街氏(少年王者舘主宰)による芥川賞作家・諏訪哲史氏の小説舞台化も。

滋賀県栗東市の補助金カットで昨年中止となった栗東演劇祭が2年ぶりに復活。9月25日に栗東芸術文化会館さきらで開催。外注費削減や参加団体から参加料徴収でやりくり。

京都新聞電子版「補助金カット乗り越え栗東演劇祭 2年ぶり復活」
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20100925000061

ウイングフィールド(大阪・心斎橋)の若手劇団応援シリーズ「ウイングカップ2010」が9月23日開始。1月まで10団体が競う。最優秀賞は同劇場との提携公演(劇場費値引等)、優秀賞は協力公演(劇場費値引、稽古場無料)など。

■助成金

文化庁が「支援金等の適正な使用」を9月16日通知。会計担当者と別に監査担当者を置くことを求める。不正があった場合は4~5年、調査に応じない・書類を提出しない場合は2~3年の応募制限を決定。文化庁全支援事業に適用。

芸術文化振興基金が平成23年度から国公私立大学の文化施設を使った文化芸術活動助成開始。「募集案内その3」に新設。

国際交流基金公募プログラムの文化芸術交流「海外公演助成」が、平成23年度より年3回募集から2回募集へ変更。12月1日締切(翌年4月~翌々年3月実施)、5月6日締切(9月~翌年8月実施)となる。

アーツコミッション・ヨコハマが平成22年度横浜における創造活動助成「先駆的芸術文化活動部門」第2期採択結果を9月28日発表。演劇ではドイツの若手3作品を招聘するNPO法人DRIFTERS・INTERNATIONAL、岡崎藝術座。同時募集の「企業・団体による創造的事業部門」では、有限会社スタジオニブロールの「ニブロール・メイド・イン・ヨコハマ」が21年度に続き連続採択。

■劇場・稽古場

東京都中野区は、廃校となった旧・桃丘小学校(JR中野駅南口)の教室・体育館を稽古場施設として11年7月以降オープンする。管理運営者は公募プロポーザルを12月に実施予定。区内の企業や商店街と組んだグッズ制作・販売ビジネスも提案・支援する。東京新聞9月22日付朝刊が伝えた。07年から文化芸術活動拠点としての活用が計画されてきたが(2007/2/25付本欄既報)、本格的に動き出した。

[googlemap lat=”35.70536″ lng=”139.662905″ align=”undefined” width=”300px” height=”150px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]中野区立桃丘小学校[/googlemap]

テレビ朝日が東京・西麻布に多目的ホール併設のオフィスビル新設を9月28日発表。キャパ900名で13年秋竣工予定。

伽藍博物堂(本拠地・静岡市)が12年半維持したアトリエ「伽藍博物堂演劇実験室」を7月15日退去。これを契機にカンパニーを終了する。今後はプロデュース公演で再出発する予定。

浜松市の小劇場「スペースCOA」が移転、9月11日に柿落とし(キャパ約40名)。劇団砂喰社(本拠地・浜松市)のアトリエだが、他団体にも開放。主宰の松尾交子氏はプロデュース団体・TOMO★PROJECTも主宰し、同劇場でロングラン公演を計画中。

[googlemap lat=”34.689645″ lng=”137.716788″ align=”undefined” width=”300px” height=”150px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]スペースCOA[/googlemap]

ナ・LIVE2010

奈良市中心部に旧印刷工場を改装した新劇場「もいち堂」がオープン。主宰の松村武氏、看板男優の八嶋智人氏が奈良県出身のカムカムミニキーナが9月23日に特別公演、25日~26日に市民参加のオープニング演劇イベントを行なった。

MSN産経ニュース
「あすからこけら落とし もちいどの商店街にフリースペース」
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/nara/
100922/nar1009220339003-n1.htm

北九州市が取得した旧・九州厚生年金会館が、公設民営のアルモニーサンク北九州ソレイユホール(キャパ2,008名)として10月1日オープン。ホール部門は株式会社ケイミックス(東京都港区)が運営。元・博多座総支配人の小坂弘治氏が館長。

■賞

平成22年度福岡市民文化活動功労賞に大塚ムネト氏(キンギラ太陽’s主宰)。賞金50万円。

■サービス

博多座(福岡・川端)が携帯メールマガジン読者から劇評(800字以内)を募り、公演期間中に配信するサービス開始。約800名から公募で2名が選ばれ、無料観劇。日本経済新聞西部支社版9月27日付夕刊が伝えた。