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HEADLINES

■動静

国道五十八号戦線(本拠地・川崎市)が次回公演(12/15~12/20、東京・サンモールスタジオ)での解散を発表。主宰の友寄総市浪氏は、「体調不良による演出交替など、自分自身気力と体力に限界が来てしまい、このまま劇団としての活動は続けていき難いと判断し、解散を決定」とコメント。同カンパニーは明治大学劇団活劇工房から「3WD」として05年旗揚げ、08年に改称。04年に友寄氏が第7回沖縄市戯曲大賞、08年にシアターグリーン学生芸術祭vol.2最優秀団体など、若手実力派として期待されていた。最終公演の演出は谷賢一氏(DULL-COLORED POP主宰)が務める。

■イベント

演劇実験室◎万有引力『阿呆船』

パルテノン多摩(東京都多摩市)が09年から実施している大階段上きらめきの池(多摩中央公園内)野外特設ステージでの「パルテノン多摩野外ステージプロジェクト」の一環で、演劇実験室◎万有引力(本拠地・東京都新宿区)が10月16日~17日に『阿呆船』(作/寺山修司)を34年ぶりに上演(主催/多摩市文化振興財団)。

青山円形劇場プロデュース『ア・ラ・カルト~役者と音楽家のいるレストラン』は08年に20周年をもって終了し、09年は『おしゃべりなレストラン』として上演したが、12月4日~26日に『ア・ラ・カルト2 ―役者と音楽家のいるレストラン』としてリニューアル。新レギュラーに中山祐一朗氏(阿佐ヶ谷スパイダース)。

10月~3月に「日本のへそ演劇祭」(主催/同実行委員会)が名古屋で開催。11月23日に各地の演劇祭主催者を招いたパネルトーク「秋のサミット2010」(仮称)。プロデューサーは劇団うりんこ制作部・平松隆之氏。

福岡パルコ「ギンギラ太陽'sファクトリーin福岡PARCO」

福岡パルコ(福岡・天神)が展覧会「ギンギラ太陽’sファクトリーin福岡PARCO」を10月15日~31日開催。歴代かぶりもの500体を展示。新キャラ・福岡パルコのかぶりものイメージも公募。『天神開拓史』来春公演に登場する。

■助成金

文化庁「優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業」は、次回11月募集で文化庁芸術拠点形成事業と統合。日本劇団協議会『join』69号で高萩宏氏(東京芸術劇場副館長)が語る。

平成23年度文化芸術振興費補助金芸術創造活動特別推進事業は、新設の「トップレベルの舞台芸術創造事業」(仮称)へ。採択内定後に年間事業支援型・公演単位支援型のいずれかに移行措置を取るが、助成対象経費は出演料・会場費等の公演本番に必要な費目を除外し、脚本・演出・稽古等の公演以前の芸術創造活動に必要な費目に限定される。年間事業支援型は概算払いを積極的に導入するほか、24年度より3年間の内定、法人格と1名以上の外部監査及び財務諸表等の公表を義務づける。芸術創造活動特別推進事業で採択されると移行措置で芸術文化振興基金より減額になる可能性もあり、慎重な選択が必要となる。

平成23年度文化庁国際芸術交流支援事業は「二国間交流(海外公演・招聘公演)」が「国際共同制作公演」に統合され、新設の「東アジア交流」はワークショップ謝金も対象経費。「国際フェスティバル」は対象経費の「2分の1以内」制限撤廃(自己負担金の範囲内で全額支援)。「海外公演」費目指定も要求中。

■劇場・稽古場

旧宇部銀行館(旧山口銀行宇部支店、山口県宇部市)が多目的ホール「ヒストリア宇部」として9月25日オープン。イベントホール(キャパ160名)、交流ホール(キャパ90名)、交流室×4、カフェがある。

5月で劇団四季が撤退した福岡シティ劇場(福岡市)が、キャナルシティ劇場に改称して11月30日再オープン。CATプロデュース、キョードーファクトリー、パルコプロデュース、神奈川芸術劇場などの作品をラインナップ。

西日本新聞「劇団四季撤退から6ヵ月 シティ劇場 11月30日に新オープン」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/202314

■サービス

「えんげきのぺーじ」の「一行レビュー」で9月からスパムコメントが目立つようになり、現在は大量のスパムでほぼ機能しない状態となっている。

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