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劇場側が注目すべき作品・才能が集う場合のみ開催する、王子小劇場(東京・王子)「佐藤佐吉演劇祭2008」の詳細が発表された。3回目の開催で、6月18日~9月3日にかけて8公演と落語会、同劇場の親会社である佐藤電機株式会社創業者・佐藤佐吉氏ゆかりの品々を展示する「佐藤佐吉展」が行なわれる。

6/18(水)~6/30(月) 柿喰う客
7/ 4(金)~7/14(月) smartball
7/16(水)~7/21(祝) elePHANTMoon
7/24(木)~7/28(月) reset-N
7/31(木)~8/ 4(月) 空想組曲
8/ 7(木)~8/12(火) 劇26.25団
8/15(金)~8/17(日) 王子小劇場納涼落語会
8/21(木)~8/25(月) スパンドル/レンジ
8/28(木)~9/ 3(水) 劇団競泳水着

本拠地はすべて東京。今回は「たたかう劇場」のキャッチコピーを掲げ、全8公演を有料観劇した観客への15万円山分けキャッシュバック、ブロガー招待、高校演劇部招待などを実施する。

注目は外部とタイアップしたユニークな賞の数々。「こりっち賞」は舞台芸術ポータル「CoRich舞台芸術!」の協力で、各カンパニーのWeb上でのプロモーションを競うもの。受賞カンパニーは次回公演バナーが同ポータルトップに掲載される。「シアターガイド賞」は、シアターガイド編集部が観劇の上、今後取材したいカンパニーを選ぶもの。副賞として同誌「わたしの今月」欄を1年間執筆する権利が与えられる。広告・コンテンツ制作会社のロボットからはROBOT賞(内容未定)、東京コカ・コーラボトリングからはゴールデンフォックス賞(10万円)など、小劇場系の演劇祭としては類例を見ない多彩な内容だ。劇場側の心意気が伝わってくる。

同劇場は1998年7月1日にオープンした民間劇場。演劇祭期間中に開設10周年を迎える。代表の玉山悟氏は、「劇場はプログラムを通して、その劇場の考える演劇のカタチを世に問う責任がある」「王子小劇場が存在すること、王子小劇場が演劇祭を開催することが日本の演劇に寄与している」と宣言している。

詳細は同サイト参照。