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公演には様々な種類がある。本公演としてカウントする場合もあれば、実験的な試みとして番外扱いにする場合もある。

キャスティングの観点からは、若手中心に公演するものを若手公演、配役を逆転させた公演を天地替え、カンパニーが制作母体になって劇団員にこだわらずキャスティングしたものをプロデュース公演と呼ぶ。他カンパニーと共同制作する場合は合同公演となる。

一つの公演で短編を複数上演するものをオムニバス公演、中編以上を2本連続上演するものを2本立て公演と呼ぶ。この場合、同一チケットで観劇出来ることが条件で、入替制の場合は2作品上演と呼ぶ。

本公演までの創作過程を公開するものとしては、ワークショップ公演(成果発表)リーディング(朗読劇)ワークインプログレス(公開稽古)トライアウト(試演会)がある。いずれも観客の反応を本公演にフィードバックするのが目的で、終演後に合評会を伴う場合が多い。特定の場所に滞在して創作する アーティスト・イン・レジデンスに伴う公演もある。小劇場演劇のリーディング公演は、俳優の身体表現を加えた斬新な演出が増えており、本公演に匹敵する上演形態として注目されている。

会場の観点からは、稽古場で上演するアトリエ公演のほか、上演場所によって様々な名称で呼ばれる(野外公演テント公演など)。学校公演学園祭での上演などは、本公演と分けているところが多い。

特殊な目的としては、本来の作品上演とは異なるイベント公演、プロモーションを目的に他カンパニーと短編作品を連続上演するショーケースなどがある。