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HEADLINES

■動静

文化審議会文化政策部会舞台芸術ワーキンググループが4月13日~26日に開催。「地域の文化芸術拠点が優れた文化芸術の創造・発信等に係る機能を十分に発揮できるようにするため、文化芸術拠点に求められる機能、必要な専門人材、必要な支援などの観点から、法的基盤の整備についても検討を深める必要がある」とし、劇場法(仮称)の本格的検討を求めた。公演助成・赤字助成など支援制度に対する抜本的な見直し、プログラムオフィサーによる事後評価の確立も提言。5月12日の文化政策部会で報告される。

日本劇作家協会が3月10日に一般社団法人登記。一般社団法人日本劇作家協会となった。

4月9日に逝去した井上ひさし氏の自宅仕事場を再現した「井上ひさし未来館」が、シベールアリーナ&遅筆堂文庫山形館(山形市)内に11年5月開設へ。

毎日jp「井上ひさし未来館:仕事場を再現 若者が精神を受け継ぐ場に――来年5月開館/山形」http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100427ddlk06040005000c.html

フェスティバル/トーキョー実行委員会が『フェスティバル/トーキョー09ドキュメント』(同事務局編)を4月30日発行。「F/T09春」「F/T09秋」の記録。

フェスティバル/トーキョー09ドキュメント
フェスティバル/トーキョー実行委員会事務局
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2月に自己破産した劇団ふるさときゃらばん(本拠地・東京都小金井市)(2010/2/28付本欄既報)が、「新生ふるきゃら」に改名して全国巡演再開。

東京新聞TOKYO Web「『ふるきゃら』再起 小金井の劇団」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010042702000055.html

高校演劇顧問から四国大学准教授を務めた浅香寿穂氏が、徳島市文化センター芸術監督に就任。徳島県の公共ホール初の常勤芸術監督。徳島新聞4月15日付朝刊が伝えた。

■イベント

渡辺美佐子氏の一人芝居『化粧 二幕』(作/井上ひさし)が、座・高円寺1(東京・高円寺)で5月9日最終公演。1982年初演で通算上演回数648回。

asahi.com「渡辺美佐子さん、一人芝居『化粧』に幕 上演648回」
http://www.asahi.com/culture/update/0509/TKY201005090219.html

シアターグリーン(東京・池袋)を無償提供する「F/T10秋」公募プログラムのラインナップが、4月27日一部発表。演劇では岡崎藝術座、小嶋一郎(以上、東京)、dracom、、France_pan(以上、大阪)。旧劇団スカイフィッシュ(本拠地・大阪市)代表で座・高円寺「劇場創造アカデミー」に在籍する小嶋氏を含め、大阪勢が目立つ。

演劇ワリカンネットワーク「トリプル3」

長久手文化の家(愛知県長久手町)、三重県文化会館(津市)、すばるホール(大阪府富田林市)の3公共ホールが、劇団ジャブジャブサーキット(本拠地・岐阜県北方町)、南河内万歳一座、劇団太陽族(以上、本拠地・大阪市)の3カンパニーと創作に取り組む演劇ワリカンネットワーク「トリプル3」を、10年度から3年間実施。各カンパニーが1年ごとに3劇場でレジデンスと地元オーディションを行ない、同じ戯曲の各地域版を上演。07年の青年団プロジェクト『隣にいても一人』を彷彿させる企画。

京都駅八条口に5月27日オープンするシネコン「T・ジョイ京都」で、記念企画として「ゲキ×シネ」を8月20日までレパートリー上映。6作品を2週間ずつ上映する。

■劇場・稽古場

劇団桟敷童子『厠の兵隊』

稽古場施設・すみだパークスタジオ(東京・錦糸町)内に新劇場「すみだパークスタジオ倉(そう)」が4月16日オープン。08年に閉館したベニサン・ピット客席を再利用。柿落としは劇団桟敷童子。

MSN産経ニュース「劇団桟敷童子『厠の兵隊』 新作でこけら落とし公演」
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/
100416/tnr1004160812003-n1.htm

東急文化会館跡地(東京・渋谷)に12年オープンするミュージカル劇場(キャパ約2,000名)の名称が、「東急シアターオーブ」に決定。東急電鉄が4月14日発表。

福岡シティ劇場(福岡市)で8月まで5作品を上演継続するとしていた劇団四季(2010/2/10付本欄既報)が、5月での使用打ち切りを4月23日発表。4月入場率58%、5月前売状況60%という想定以上の赤字が原因。6~7月『春のめざめ』、8月『ファミリーミュージカル』は公演中止。同劇場はミュージカル専用劇場から運営方針を転換する。

■賞

日本劇団協議会が創設する「日本の劇」戯曲賞応募要項発表。

第21回伊藤整文学賞(主催/伊藤整文学賞の会+小樽市+北海道新聞社)が5月10日発表され、評論部門に宮沢章夫氏『時間のかかる読書』(河出書房新社)。賞金50万円。

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01年度より隔年開催の「仙台劇のまち戯曲賞」(主催/仙台市+仙台市市民文化事業団)が、募集休止を4月12日発表。河北新報4月27日付朝刊によると、「劇都仙台」事業に必要な1,500~1,700万円に対し、10年度に仙台市から認められた補助金は約500万円で、戯曲賞の予算が確保出来なかったという。毎夏の「10-BOX国際演劇学校」も「10-BOX夏の学校」として内容を見直す。

第26回名古屋文化振興賞(主催/名古屋市文化振興事業団)の戯曲部門に小原延之氏『oasis』(兵庫県)が入選。AI・HALL(兵庫県伊丹市)との共同製作で09年上演された作品。佳作に蓮見正幸氏『恋文』(埼玉県)。評論部門に松本和也氏(長野県)「“溝”から“橋”へ―『別れの唄』を観る/読む」が入選。賞金は入選30万円、佳作10万円。同賞は財政難により今回で打ち切り。

第11回岡山芸術文化賞(主催/岡山県)の功労賞に岡山県天神山文化プラザ「土曜劇場400回記念事業」実行委員会。賞金3万円。

09年創設の九州戯曲賞が10年も作品公募。5月31日締切(消印有効)。

■サービス

98年開設の札幌江別近郊演劇情報「SaEKin」が、5月7日に完全停止を発表。「札幌演劇navi」が共同利用していた掲示板を独立させた。

パルコ『ラヴ・レターズ』20周年記念公演(6/21~6/30、東京・パルコ劇場)で、過去公演の感想をTwitterで募集。ハッシュタグ「#LLtoLL」で感想を書くと、壁紙・待ち受け画像のURLがダイレクトメッセージでもらえる。感想はサイトや劇場ロビーで発表。