この記事は2008年7月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。
東京・劇団夢現舎がエジンバラフリンジに日本のストレートプレイ初の全期間参加
劇団夢現舎(本拠地・東京都杉並区)が、エジンバラフリンジ(エジンバラ演劇祭フリンジ部門)に7月31日~8月25日の全期間参加する。ゼロウィークと呼ばれるプレビュー期間も含めての参加で、日本からの全期間参加はパフォーマンスでは前例があるが、ストレートプレイでは初めてではないかと同カンパニーでは語っている。
会場は元教会のRocket @ Demarco Roxy Art Houseで、連日17:20分開演(8/10、8/17休演)。作品は2005年にロンドンで1か月公演を行なった『The Feast of the Ants~蟻のごちそう』で、日本語で上演する。字幕スクリーンは用いず、最小限の英語ナレーションを入れるほかは、肉体表現と装置・衣裳・小道具等から飛び出す英語プラカードや横断幕を使って言葉の壁に挑む。過去3回(02年、05年、06年)のロンドン公演で、このメソッドが充分通用する手応えを得ているという。
さらに今回は能(金春流)シテ方の山井綱雄氏が俳優として参加。伝統的な和の動きを芝居に取り入れるという。山井氏はロックバンドでボーカルを務めるほか、「能舞エヴァンゲリオン」など多彩な分野でコラボレーションを行なう若手のホープとして知られている。
同カンパニーで制作を務める俳優の益田喜晴氏は、「今後フェスティバルの参加を考えているカンパニーには、私達の辿った経緯やノウハウを公開する予定です」とコメントしている。
帰国後は11月8日~9日に紀伊國屋サザンシアター(東京・新宿)で凱旋公演も予定している。
詳細は同サイト参照。
エジンバラフリンジ公式サイト「The Feast of the Ants」
http://www.edfringe.com/shows/detail.php?action=shows&id=1670