今月9日に三重県津市でオープンした劇場「津あけぼの座スクエア」(以下スクエア)のこけら落とし公演を観に行きました。
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劇場をめぐる”200″というキーワード
わたしの周りだけかもしれませんが、最近よく話になるのは京都にはやっぱりもう少し劇場が必要じゃないかということです。
京都の小劇場演劇やコンテンポラリーダンスを語るときによく知られている京都芸術センターは、審査制・無料・最長三ヶ月独占可能という稀有な場所ではありますが、ここは稽古場としての施設です。「フリースペース」「講堂」と呼ばれる場所で公演が行われることもありますが、物理的な制約もあって舞台上演の場所として完璧とはちょっと言いがたいのです。
熱を帯びる日本海
先日、京都府北部にある町、舞鶴に行ってきました。
福岡から来た「なにもしない冬」を観て
過日、京都で上演された福岡市文化芸術振興財団プロデュースの「なにもしない冬」を観ました。[作=土田英生(MONO)、演出=山田恵理香(空間再生事業劇団GIGA)]
舞台芸術と政治
大げさなタイトルですが。
先日、京都市で来年度の予算案が可決され「青少年活動センター」の有料化も決まりました。
京都の稽古場が変わるか
ご存知の方も多いかもしれませんが、京都では公演の予算を立てるとき支出に「稽古場代」という項目がたいていの場合存在しません。
大学時代は学内で稽古し、卒業してからしばらくは京都市内にある青少年活動センターという施設を使います(特に舞台芸術を後押ししているのはそのなかでも東山青少年活動センターです)。そして審査を通るようになると京都芸術センターでの稽古と、簡単に言うとこういう流れがあるのですが、すべて使用料は無料です。が、これが「かつて無料でした」と言わねばならなくなる危機が京都に迫っています。
京都に宮崎が来た
この記事の前に福岡の高崎さんが書いてらっしゃいましたが、九州のなかでの交流が進んでいるようでそうした話をわたしも先日伺いました。
いつも大学から始まった
こまばアゴラ劇場「サミット」の次期ディレクターについてfringeのトピックにもなりましたが、就任することになった杉原邦生氏は京都造形芸術大学(以下、造形大)の大学院生ということで、その他にも造形大の在学生、卒業生の活躍が最近目立つように感じられます。
「試演会」の試み、広がる
「C.T.T.」という試演会の仕組みが京都でつくられて10年あまり、この仕組みが名古屋そして広島へと広がりつつあります。
京都新聞の記事が指摘したこと
11月24日京都新聞夕刊の一面に「古都カオス 支援に甘え、薄れる気概」という記事が発表され、関係する演劇人の間に衝撃が走った。インタビューで語った事実がわい曲された記事に関係者が一様に抗議し、新聞社に対処を求めるちょっとした騒ぎになった。私も京都舞台芸術協会理事の一員としてその記事に対して抗議の意を表明した。この記事を読んだ市民が演劇に公的支援は必要無いと思ってしまわないような対処を新聞社には強く求めたい。
残念なことにこの記事は「演劇が公的助成金(税金)で支援される必要があるんだろうか?」という市民の素朴な疑問に対して、支持を得られやすいこたえを提示してしまっている。それは舞台芸術にたずさわり、助成金の恩恵を受けているものとしてはやっかいなことである。