Pocket

HEADLINES

■動静

朝日新聞東京本社版12月7日付朝刊が「回顧2009」演劇を掲載(藤谷浩二記者)。作品では新国立劇場『ヘンリー六世』とシアターコクーン『コースト・オブ・ユートピア』の3部作。さいたまゴールド・シアター『アンドゥ家の一夜』(作/ケラリーノ・サンドロヴィッチ、演出/蜷川幸雄)、世田谷パブリックシアター『奇ッ怪――小泉八雲から聞いた話』(構成・脚本・演出/前川知大)の成果を、「長く劇団が担ってきた人材育成が公共劇場の手に移りつつある」とした。トピックは「フェスティバル/トーキョー」の春秋2回開催、野田秀樹氏の東京芸術劇場芸術監督就任、座・高円寺オープン、新国立劇場演劇部門芸術監督問題による理事辞任、事業仕分けなど。

asahi.com「〈回顧2009〉今年の演劇を振り返る」
http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY200912070127.html

日本経済新聞東京本社12月7日付朝刊が「回顧2009」演劇を掲載(上原克也記者)。作品では『コースト・オブ・ユートピア』『ヘンリー六世』を特筆。トピックは座・高円寺、野田秀樹芸術監督。

毎日新聞東京本社版12月9日付夕刊が「この1年」現代演劇・ミュージカルを掲載(高橋豊専門編集委員)。作品では『ヘンリー六世』『コースト・オブ・ユートピア』を特筆。さいたまゴールド・シアター/ネクスト・シアターの奮闘、若手では前川知大氏(イキウメ)を「外れがない」とした。トピックは事業仕分け、座・高円寺、野田秀樹芸術監督など。

毎日jp「現代演劇・ミュージカルこの1年:特筆すべき3部作9時間の大作」
http://mainichi.jp/tanokore/art/002800.html

朝日新聞大阪本社版12月9日付夕刊が「この1年」関西芸能を掲載(今村修記者)。大阪の公共ホールで見られる行政との摩擦状態を列挙。大阪府立青少年会館閉館、行き先が見えないワッハホール、ウルトラマーケットの賃貸契約解除通告のほか、精華小劇場の地元盆踊りとのダブルブッキング問題、「現代演劇ポスター展」を巡る大阪市と劇場側の対立に触れた。作品では精華小劇場の中島陸郎没後10年特集、南河内万歳一座『似世物小屋』、維新派『ろじ式』、劇団態変『ファン・ウンド潜伏記』、MONO『床下のほら吹き男』。トピックは堺筋線演劇祭、ArtTheater dB 神戸オープンなど。

岩手日報12月7日付夕刊が「いわて学芸’09回顧」舞台を掲載(菅原和彦記者)。盛岡劇場「もりげき八時の芝居小屋」100回達成、寺院を会場にした架空の劇団『風流怪談坊主めくり』をユニークとした。

政府は、11月10日に亡くなった故・森繁久弥氏に国民栄誉賞を贈ることを12月8日決定。22日に遺族に表彰式を行なう。従三位を贈ることも決定した。

SANSPO.COM「故森繁久弥氏に国民栄誉賞 閣議で決定」
http://www.sanspo.com/geino/news/091208/gnj0912081146008-n1.htm

日本芸術院の新会員に井上ひさし氏(小説・戯曲)が11月27日選ばれた。12月15日付で発令。

俳優座劇場(東京・六本木)が日活と美術制作会社「アートインプレッション」(東京都調布市)を12月1日設立。

■イベント

神奈川芸術劇場(11年1月オープン予定)のプレ事業「かながわアートワゴン」で、寝ながら聴く朗読劇を開催。小学生以上対象で、客席に50個のベッドを設置し、毛布に潜り込みながら劇場に響く物語を体験。10年2月~3月に神奈川県内2劇場で実施。

■劇場・稽古場

宮崎市がみやざきアートセンター(宮崎・橘通西三丁目)を10月1日オープン。3種類のアートスペース、広場、多目的室など。

[googlemap lat=”31.914451″ lng=”131.422299″ width=”300px” height=”150px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]みやざきアートセンター[/googlemap]

■賞

「さっぽろアートステージ2009」舞台芸術部門「札幌劇場祭 Theater Go Round 2009」の札幌舞台芸術賞が12月5日発表。演劇大賞に劇団千年王國『贋作者』、演出賞にキム・カンボ氏(TPS+劇団青羽『蟹と無言歌』)、脚本賞に鈴江俊郎氏(劇団動物園『ホテル山もみじ別館』)。美術賞に矢吹英孝氏(やまびこ座・こぐま座プロデュース『金のひしゃく銀のひしゃく』)、パフォーマンス賞に白A『テクノデリックコメディーショー』。大賞は賞金20万円。

若手演出家コンクール2009の2次審査結果発表。鹿目由紀(劇団あおきりみかん、愛知)、城谷歩(劇団深想逢嘘、北海道)、長谷川達也(DAZZLE、東京)、御笠ノ忠次(SPACENOID、東京)の4氏が優秀賞となり、最終上演審査へ。中野敦之氏が選ばれるも上演審査が不可能なため辞退し、御笠ノ氏が繰り上げとなった。

■サービス

ぴあとセブン&アイ・ホールディングスが12月1日に業務・資本提携を発表。セブンイレブンは06年までチケットぴあを扱っていたが、セブン側がイープラスと取引開始したことにより扱いを中止した経緯がある。

松竹が10年5月2日から「チケット松竹」をリニューアル。電話受付を全国で一元化、セブンイレブンでの受け取りを開始。