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青年団リンク本広企画『演劇入門』

青年団(本拠地・東京都渋谷区)と映画監督・本広克行氏がコラボレーションした青年団リンク本広企画『演劇入門』(11/27~12/13、東京・こまばアゴラ劇場)で、追加公演を平日11時に設定する試みが行なわれた。

この経緯について、制作を担当した野村政之氏(青年団/こまばアゴラ劇場制作部)が公演ブログで詳細に説明している。きっかけは、スタッフから「10時半から14時くらいまでの間に観ることができれば、興味をもちそうな知り合いにたくさん案内できる」と提案されたことで、平日マチネで一般的な14時や15時の開演だと終演が16時や17時になるため、幼児・児童を持つ親にとって子供の帰宅に間に合わない。このため、12月2日(木)11時に特別追加公演を実施したという。

蓋を開けてみると、当日は普段あまり劇場に足を運ばないと思われる観客が多く、東京で上演していながら旅公演先のような新鮮な感覚だったという。アンケートでは観客から、「この時間なら、要介護の家族がデイサービスに行っている間に見ることができる」との意見もあり、そうした環境にある方にこそ演劇が必要ではないかとの思いから、今後増加すると思われる介護人口に対応するためにも、11時開演の意義を訴えている。

今回の動員は17日間24ステージ(休演日2日含む)で2,000名弱。この公演日程では限界と思われる入りだったという。同ブログでは新たに演劇に触れた観客に対し、劇場支援会員制度の紹介を行なうと共に、王子小劇場(東京・王子)の年間支援会員制度も紹介している。

詳細は同ブログ参照。

『演劇入門』特設サイト
http://engeki.motohiro.com/