締切が7月23日に延長された文化審議会文化政策部会「審議経過報告」に対する意見募集の動向を、企業メセナ協議会が詳細に追っている。
メセ協が当初締切だった7月9日時点で耳にしたところでは、60~70ほどしか意見が集まっていなかったそうだ。一瞬、桁が間違っているのではないかと思うほどの少なさだ。内閣府行政刷新会議「事業仕分け」に対するパブリックコメントでは、文化分野に11万件以上集まったわけで、文化庁が締切を延長したくなったのも当然だろう。
どういう書き方をしたらいいのかわからない人は、メセ協自身が提出した意見6件を公開しているので、参考にすればよい。PDFではわかりやすくするため対象個所も全文引いているが、実際は簡潔に項目とページだけでよい。
メセ協の意見はさすがメセ協らしいと思えるものだが、賛否どちらであれ、それぞれの立場で意見を表明することが重要である。意見がない、わからないというのであれば、そのこと自体を意見として送ったらどうか。例えばもっと説明を尽くしてほしいとか、時間をかけて議論したいとか、いくらでも書きようはある。
特に舞台芸術分野は具体的な提言が多数盛り込まれているので、演劇人ならコメントを送るのは責務だと思う。これで意見があまりに少ないままなら、演劇人は文化政策に関心がないと言われても仕方ないだろう。
締切は7月23日(金)、メールかFAXで。
(参考)
劇場法(仮称)に関する議論まとめ(2010年4月11日現在)
劇場法(仮称)に関する議論まとめ(2010年5月16日現在)
劇場法(仮称)に関する議論まとめ(2010年7月11日現在)
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劇場法(仮称)と新たな助成制度
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