劇評サイト「クリティック・ライン・プロジェクト」が消えてしまった

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長谷部浩氏が主宰していた劇評サイト「クリティック・ライン・プロジェクト」(CLP)が削除されてしまった。同サイト内の「ポスト・パフォーマンス・トーク・プロジェクト」(PPTP)アーカイブも消えた。

サイトの更新は2006年3月で終了し、その後はCD-ROMで関係者に配布する措置をしたようだが、ネット上の劇評サイトは、ネット上で検索エンジンにヒットしてこそ存在意義があると思うので、残念でならない。テキストベースの劇評ならデータ量もわずかで、無料スペースに移植するなど、ネット上に残す方法はいくらでもあると思う。既存の劇評サイトにコンテンツを贈与してもよいと思う。著作権を有している方はぜひ検討してほしい。

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「劇場法の指針(案)」パブコメへの回答|地域間格差の国政府の責務に前進が見られない

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「劇場、音楽堂等の事業の活性化のための取組に関する指針(案)」のパブコメへの回答として、「劇場,音楽堂等の事業の活性化のための取組に関する指針案に関する意見募集の結果について」 が先日文化庁サイトで公開されていました。

多くの意見提出に、回答している担当部局の労に頭がさがる思いです。

私の方からは、地域間格差の緩和に関するところに意見を提出しており、そのうちの一つには回答がありました。

私からは以下のように意見を出しておりました

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大都市から離れた人口3万人の市町村で劇団活動は可能なのか

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本土でもっとも南の県である鹿児島県の北部に伊佐市という人口約3万人の市があります。周辺の都市からもはなれており、人口約60万人の鹿児島市まで車で1時間30分程度を要します。
伊佐市といえば焼酎が有名です。伊佐錦・伊佐美・伊佐大泉という焼酎の銘柄にピンと来る方がいらっしゃるかもしれません。

先日(4/13)この伊佐市に拠点を置いて活動する「演劇集団非常口」の公演に行ってきました。福岡からだと九州新幹線から路線バスに乗り継いで約2時間。2時間というとそんなに遠い印象はありませんが、そのバスは1日4本です。バスの時間にあわせての移動です。
市街から少し離れた運動公園と同じ敷地に伊佐市文化会館があります。1300席の大ホールの舞台上につくられた特設劇場が、今回の公演「四畳半の翅音」の会場です。

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「TPAM in Yokohama」がより開かれた存在になるためには

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小劇場レビューマガジン「ワンダーランド」に、「TPAMエクスチェンジ『地域演劇』グループミーティングレポート」が4月10日掲載された。筆者は「イチゲキ」を運営している廣澤梓氏で、ワンダーランド編集部にも所属している。

「TPAMエクスチェンジ」は、2013年2月9日~17日に開催された「TPAM in Yokohama 2013」(国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2013)で企画された交流プログラムで、ブースを設けて情報発信を行なうものだ。2011まで「ブース・プレゼンテーション」、2012は「プレゼンテーション・プログラム」という名称で、TPAMスタート時から続いている基本形である。2013の特徴は、予約制のグループミーティングが設けられたこと、ファシリテーターを野村政之氏(こまばアゴラ劇場・青年団制作)が担当したことだ。このグループミーティングに対してのリポートである。

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芸術文化振興基金5年間の都道府県別採択状況に思う

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芸文助成の採択団体の都道府県が記載されるようになって今回で5回目になります。
これまでの5回の現代舞台芸術創造普及活動(演劇部門)の都道府県別の採択状況を調べていましたが、東京都以外に所在する団体の占める割合が増加傾向にあるようです。

グラフ

棒グラフになっているのは、現代舞台芸術創造普及活動(演劇部門)の内定額総額の推移です。芸術文化振興基金の全体の内定総額が下がっていることの影響を受けているようです。景気の回復や株価の上昇など来年度以降の額の増加を期待したいところです。

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KYOTO EXPERIMENT 2011 DOCUMENTS

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 KYOTO EXPERIMENT 2011 DOCUMENTSを拝読しました。140ページに及ぶ充実した内容でKYOTO EXPERIMENT 2011を総括するものとなっています。まだすべてに目を通せていませんが、自分たちの地域での演劇活動を振り返るためにも大変参考となる内容です。

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5分でわかる!? 「劇場法の指針(案)」のつくりをざっくりと把握する

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「劇場、音楽堂等の事業の活性化のための取組に関する指針(案)」が公開され、現在案についての意見募集がおこなわれています。締め切りは12月21日となっています。

私も指針案を読んでいるところで、信頼性の高いことを言える自信はないのですが、そういう需要もあるかと考え拙速に「劇場法の指針(案)」を読み解いていきたいと思います。

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なにはさておいても、地域の表現者が結果を出さなければいけない

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2012年6月7日付け朝日新聞デジタル「劇場法案」増えるか自主事業 借り手の反発必至 について私個人のブログ で批判したところですが、この記事の中で、以下の内容と関係者の言葉を引き出したのは、功績と言うべきだろうと考えています。

(前略)

 法案にいう「新しい広場」をめざしながらつまずいたのが、静岡県袋井市が2001年に開館した「月見の里学遊館」だ。

 芸術文化の体験プログラムを軸にした自主事業を、市民グループを加えて運営する点が画期的だった。市民参加によるモリエールの演劇「ゴリ押し結婚」やドイツの合唱団による障害者向けワークショップ、不登校の子向けの出前公演など年間40~50件。年間予算1億6千万円の小規模施設としては積極的だった。

 ただ、先進性が市民全体に広く受けいれられたとは言い難い。「本来巻き込むべきだった地元文化団体を、事業の質確保を理由に運営側が事実上締め出し、溝が深まった」(関係者)。
(後略)

 

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劇場・音楽堂法に期待していたこと|中央一極集中の緩和

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先月5月20日、東京都北区の王子スタジオにて、in→dependent theatre 相内唯史氏(大阪)、王子小劇場 玉山悟氏(東京)と、他地域公演に関するトークをおこなってきました。
主催者側のセッティングにより、トークは大いに盛り上がりました。

このトークの中で「東京から拠点移動するアーティスト」についての話になりました。そのトークでは拠点を移動した人の例として小池竹見氏の名前があがり、そして本日、鳴海康平氏が三重県に拠点を移すという報に接しました。
これを都落ちという文脈で捉える向きもあるのかもしれません。が、私は、これを国内の演劇シーンにとってプラスに作用するものと考えたいと思っています。日本の演劇シーンのもっとも大きな優先的に取り組むべき問題は、中央一極集中の緩和であると思っています。
優れたアーティストが地域に拠点を移す傾向については、歓迎したいという立場です。

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30年後の地域演劇シーンへの一考察

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福岡・九州を題材に、30年後の地域演劇シーンへの変化への推察と、舵を切るべき方向への考察を自分のブログにまとめました。

人口減、価値観の多様化で、地域演劇に入ってくる人材は今後、確実に減ってくるのではないだろうかと思います。

九州7県は、県域を越えた演劇人の交流が盛んで、国内でも特殊な状況にありますが、この特殊性を考えると九州7県をひとつの地域演劇の文化圏と考えた施策が有効だろうと思います。

福岡市はあと20年は人口が増えるようですが、九州7県では人口は減少する中で、地域演劇が生き残るためにはどうすればいいのか、福岡・九州という特殊性はあるものの、他地域においても参考になるものがあれば幸いです。

30年後の地域演劇シーンを考えてみた(1)

30年後の地域演劇シーンを考えてみた(2)

30年後の地域演劇シーンを考えてみた(3)

30年後の地域演劇シーンを考えてみた(4)