CoRich舞台芸術!で毎年恒例のベストテン企画「CoRich舞台芸術アワード!2011」が実施され、2011年に上演された作品から観客投票による優れた舞台ベスト30が発表されました。
第1位はままごと『わが星』(6都市ツアー)、第2位はイキウメ『散歩する侵略者』(4都市ツアー)、第4位はTAKE IT EASY!『舞台版「千年女優」』(3都市ツアー)と、上位に再演ツアー公演が3つも並んでいます。作品そのものの素晴らしさは言うまでもなく、首都圏以外の観客による高評価が投票の形であらわれたのではないでしょうか。
再演高評価の意義は大きいと思います。1つの作品の寿命が延びることは創作した団体にとって大きなメリットですし、観客にとっては「ハズレなし」の作品を発見できたことになり、次は自信を持って友人や家族を誘うことができます。また、首都圏一極集中という状況を今も否定できない舞台芸術界で、大阪で生まれた『舞台版「千年女優」』が再演ツアーで脚光を浴びたことは、大阪の舞台創作にかかわる人材の充実を裏付けるものでもあります。
5年目となる「CoRich舞台芸術アワード!」で首都圏以外の舞台ファンの声が反映され、再演ツアーが各地で評価される結果が出たことを、同サイト開設以前よりかかわっている者として非常に嬉しく思いました。
CoRich舞台芸術!は日本全国の舞台芸術団体を対象としたフェスティバル「CoRich舞台芸術まつり!」も継続開催しており、私は6年連続で審査員をつとめさせていただきます。今年の〆切は2月13日(月)朝10時(←夜24時ではないですので、お気をつけて!)。2月9日の時点で28作品の応募があり、団体所在地は東京25、その他3です。ちょっとさびしいですね・・・。応募資格にかなう団体にはぜひ参加していただきたいです。
応募のコツは昨年と同じです(→1、2)。「公演に携わっている人」5人の登録など、公演関係者の協力も必要ですので、どうぞお早めにお申し込みください。お待ちしております。