カテゴリー別アーカイブ: フリンジのリフジン

私が目にした舞台芸術のチラシ3万枚から選んだ「記憶に残る10枚」

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私が目にした舞台芸術関連のチラシは、観劇歴を考えるとおよそ3万枚になると思う。気になったものは保存しているが、その中から特に「記憶に残る10枚」を選んだ。基準はチラシ自体の魅力で、作品内容とは直接関係ない。掲載は上演順。「CoRich舞台芸術!」にチラシ画像がある場合は、そちらへのリンクも掲載した。

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ビブリオバトルの手法を小劇場演劇のオススメに使えないだろうか、不確実な演劇のプレビュー記事より個人的な思いを込めたプレゼン合戦のほうが参考になるのでは

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ビブリオバトルをご存知だろうか。2007年に京都大学の研究員だった谷口忠大氏(現・立命館大学情報理工学部准教授)によって考案され、その後各地に広がった「知的書評合戦」だ。自分が面白いと思った本を5分間プレゼンし合い、いちばん読みたくなった「チャンプ本」を投票で選ぶ。この模様はYouTubeで公開することが推奨されている。NHK BSプレミアム「このマンガいいね!BSオススメ夜話」も、ビブリオバトルに発想を得たのではないかと思う。

ジャストアイデアだが、ビブリオバトルの手法を小劇場演劇のオススメに使えないだろうか。ご承知のとおり、演劇のプレビュー記事というのは非常に難しい。これから上演する作品が面白いかどうかなんて、はっきり言って誰にもわからない。筆者が企画書や過去の経験に基づいた推測を語っているだけだ。演劇のプレビューなんてその程度の信頼性なのだから、だったら個人の思い入れたっぷりに「いまどのカンパニーを観るべきか」をプレゼンし合い、それでいちばん観たくなったカンパニーに足を運べばいいのではないかと思ったのだ。

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福岡・福津市文化会館の指定管理者変更で考えさせられる、公共ホールでの芸術団体レジデント・フランチャイズの継続性

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福岡の公益財団法人福津市文化振興財団が、福津市文化会館(カメリアホール)の2015年度からの指定管理者選定に敗れ、3月末で解散すると報じられている。新たな指定管理者はシダックス大新東ヒューマンサービス九州支店とのこと。カメリアは椿のことで、同じ名前のホールは全国に複数あるが、これは福岡の話である。

毎日新聞ニュースサイト「福津市文化振興財団:解散へ 『収入の道なく、組織の存続無理』 会館の指定管理者変更、大きな波紋 2団体も追随 /福岡」 ※要会員登録
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20150109ddlk40040291000c.html

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1990年前後のプロジェクト・ナビは、傑作が何本でも続くのではないかと思えた

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fringe[ナレッジ]の連載「カンパニーを進化させ集客へと導く具体的な方法/(8)作品には出来・不出来があることを自覚し、潮目を読んで勝負する」で、「どんなカンパニーも傑作が3本続くことはまずありません」と書いた。

どんなに優れた劇作家・演出家であっても、同じ人物が戯曲と演出を続けていれば、どうしても作風は似通ってくる。もちろん一定のクオリティには仕上げてくるだろうが、連続して3本観ていると初見の感動は薄れ、毎回が傑作とは言えなくなってくる。一作ごとに新境地を開き、それまでにない挑戦を仕掛けてくる劇作家・演出家はそうはいない。ベテランになるほどそうだろう。なぜなら、作風を変えるということは、それまでに培った評価を失うことになりかねないからだ。観客はそのカンパニーの作品世界が好きで来ているわけなので、観客までをも失う可能性がある。そんなリスキーなことは、普通はしない。

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演劇ポスター・チラシを若手アーティストの発表の場にしよう

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「制作者は媒体を有している」で書いたとおり、演劇ポスター・チラシは、それ自体一つのメディアだと思う。ポスターやチラシが宣伝媒体だという文字どおりの意味ではなく、そこに使用するビジュアルが、若手アーティストの発表の場に使えるという意味である。

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舞台芸術制作者オープンネットワークに期待すること

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2月14日に設立総会を開催して正式発足した舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)の活動が本格化している。各地での説明会、公開・非公開の様々なプログラムが企画され、会員のTwitterでも熱い思いが語られているようだ。ここで、私がON-PAMに期待することを書きたい。

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劇評サイト「クリティック・ライン・プロジェクト」が消えてしまった

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長谷部浩氏が主宰していた劇評サイト「クリティック・ライン・プロジェクト」(CLP)が削除されてしまった。同サイト内の「ポスト・パフォーマンス・トーク・プロジェクト」(PPTP)アーカイブも消えた。

サイトの更新は2006年3月で終了し、その後はCD-ROMで関係者に配布する措置をしたようだが、ネット上の劇評サイトは、ネット上で検索エンジンにヒットしてこそ存在意義があると思うので、残念でならない。テキストベースの劇評ならデータ量もわずかで、無料スペースに移植するなど、ネット上に残す方法はいくらでもあると思う。既存の劇評サイトにコンテンツを贈与してもよいと思う。著作権を有している方はぜひ検討してほしい。

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「TPAM in Yokohama」がより開かれた存在になるためには

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小劇場レビューマガジン「ワンダーランド」に、「TPAMエクスチェンジ『地域演劇』グループミーティングレポート」が4月10日掲載された。筆者は「イチゲキ」を運営している廣澤梓氏で、ワンダーランド編集部にも所属している。

「TPAMエクスチェンジ」は、2013年2月9日~17日に開催された「TPAM in Yokohama 2013」(国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2013)で企画された交流プログラムで、ブースを設けて情報発信を行なうものだ。2011まで「ブース・プレゼンテーション」、2012は「プレゼンテーション・プログラム」という名称で、TPAMスタート時から続いている基本形である。2013の特徴は、予約制のグループミーティングが設けられたこと、ファシリテーターを野村政之氏(こまばアゴラ劇場・青年団制作)が担当したことだ。このグループミーティングに対してのリポートである。

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第三舞台は変わらない。そして、変わり続ける。

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本日は第三舞台解散公演大楽。YouTubeに投稿されている「劇団第三舞台サウンドトラック vol.1~3 : Thaks The Third Stage」がすごい。ファンが作成したもので、よくぞここまでつくったなと思う。

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「支配人」から「プログラムディレクター」へ

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津あけぼの座の攻めの姿勢が目立つ。昨年11月に三重県文化会館と共同主催した、まちなか飲食店リーディング公演「M-PAD2011 おいしくてあたらしい料理と演劇のたのしみかた」が大盛況に終わったが、同じく11月に特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえとして認証され、新たなスタートを切った。NPO法人代表理事には津あけぼの座支配人の油田晃氏が就任し、同時に肩書をプログラムディレクターに改めた。3月に津市中心部にオープンする、2館目の津あけぼの座スクエアの運営も行なっていく。

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