第三舞台のチラシデザインから出発し、超売れっ子の装丁家になった鈴木成一氏を、NHK総合「プロフェッショナル仕事の流儀」5月22日放送分(28日再放送)が取り上げていました。
番組後半は『イラストレーション』(玄光社)の誌上コンペ「ザ・チョイス」25周年記念企画として、豊島ミホ氏『神田川デイズ』表紙イラストを一般公募し、それをデザインする過程を密着取材していました。採用された方が「自分のイラストが書店に並ぶこと」に感激している様子がとても印象的でした。
演劇のチラシも、ツアーをするところなら10万枚近く刷ると思います。これは文芸書の初刷部数より多いはずで、グラフィックデザイナー、イラストレーター、写真家の作品を世の中に紹介する大きなチャンスのはずです。ギャラの問題はあるでしょうが、少なくとも制作者は発表の場を与える側にいます。その強みを活かして、新しい才能を発掘してほしいと思います。
演劇制作はコンテンツホルダーだけでなく、メディアでもあると私は思っています。