カテゴリー別アーカイブ: フリンジのリフジン

小劇場演劇の〈引き出し〉を駆使して「死」と向き合った現在進行形の物語、アマヤドリ『ロクな死にかた』再演に圧倒される

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アマヤドリ『ロクな死にかた』

すべてのアーティストにとって、「死」は必ず向き合うことになる究極のテーマだ。誰もが題材に出来るが、その本質に迫った小劇場演劇は意外に少ない。つくり手自身が若いという事情もあるが、「生」「死」を二律背反で描き、人生の貴さを訴えるものが多いように感じる。もっと視点を引いて、人間の関係性において「生きている」とはどういうことなのか、そこから見えてくる死生観を浮かび上がらせたのが、アマヤドリ『ロクな死にかた』である。

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地域の制作者はもっと広い視野で劇場探しを――いまアーティスティックな若手カンパニーの選択肢に入れるべきなのが、創造型劇場になって存在感急上昇のシアター風姿花伝

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地域の若手カンパニーが東京公演を検討する際、優遇措置のある劇場として選択肢に挙がるのは、こまばアゴラ劇場(東京・駒場)、王子小劇場(東京・王子)が2大巨頭だと思うが、ここ数年その存在感を急上昇させ、絶対に忘れてはならないのがシアター風姿花伝(東京・中落合)だ。

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セゾン文化財団・片山正夫常務理事が『セゾン文化財団の挑戦――誕生から堤清二の死まで』上梓、既成概念を革新し続けた助成プログラムの舞台裏を語る。「助成は、問題解決を目的とするものではない。未来の価値を創造しているのである」

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公益財団法人セゾン文化財団の片山正夫常務理事が、『セゾン文化財団の挑戦――誕生から堤清二の死まで』(書籍工房早山、2016年)を2月24日上梓した。

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劇団制作社・樺澤良プロデューサーが「やるべきことをやりきった」と舞台芸術界を引退、介護業界の支援に転身――小劇場界の未来を見据え、17年間ぶれなかった理念

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樺澤良「引退試合~ひとのために生きる、自分のために生きる~」

舞台芸術界を離れることを表明した樺澤良氏(劇団制作社)が自らの経験を赤裸々に語る引退イベント、「引退試合~ひとのために生きる、自分のために生きる~」に足を運んだ。

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王子小劇場の劇場費は「かなり強気」なのか、ライバルと呼ぶ下北沢・駅前劇場と客席単価を比較してみる――本当に問題なのは民間劇場への公的助成が手薄なこと

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王子小劇場(東京・王子)の元代表、玉山悟氏のつぶやきを読んで、「王子小劇場ってそんなに高かったか」と思った人はいないだろうか。

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舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)に貸館中心の民間劇場制作者も積極的に参加し、「意思のある貸館」が果たしてきた役割を共有してほしい

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舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)は「会員一覧」を公式サイトに掲載しているが、これを見て気づくのは貸館中心の民間劇場制作者がとても少ないということだ。

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アトリエ劇研30周年記念誌『天に宝を積む』を読んで感じたこと――マッチングの天才・遠藤寿美子プロデューサー、そして劇研スタッフルームという「中興の祖」

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9月に発行されたアトリエ劇研30周年記念誌『天に宝を積む』を読んだ。

京都・下鴨に開設されたアートスペース無門館~アトリエ劇研の歴史を語るとき、忘れてはならないのが無門館時代の故・遠藤寿美子えんどうすみこプロデューサー、そして劇研を支えたスタッフルームの存在である。波多野茂彌はたのしげや館主の個人宅を改築した小劇場というのもユニークだが、無門館を無門館たらしめたのが遠藤プロデューサーの強烈な個性であり、下鴨という動員に苦労するロケーションで劇研を支えたのは、スタッフルームという若手技術スタッフが結集した自主運営組織があったからだと感じる。

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チケットノルマは自転車の補助輪のようなものだ。乗れるようになるまでは必要だが、乗れた瞬間から不要になる。自転車に乗りたければ、勇気を出して補助輪を取るしかない

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「新刊『都市の舞台俳優たち―アーバニズムの下位文化理論の検証に向かって―』が検証、東京は小劇場の観劇人口が多いのではなく、チケットノルマを抱えた俳優15,000名が互いに観合っているだけ」が反響を呼んでいるようだ。確かに小劇場演劇の実態は本書の検証に近いと思われるが、だからといって本書がすべてを物語っているわけではない。

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新刊『都市の舞台俳優たち―アーバニズムの下位文化理論の検証に向かって―』が検証、東京は小劇場の観劇人口が多いのではなく、チケットノルマを抱えた俳優15,000名が互いに観合っているだけ

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5月の新刊。小劇場演劇のチケットノルマに注目し、12年半に及ぶフィールドワークを行なった田村公人著『都市の舞台俳優たち―アーバニズムの下位文化理論の検証に向かって―』が話題になっている。

東京都練馬区を本拠地とするカンパニーを1999年8月から追い続けたもので、厳しいチケットノルマに強い関心を抱いた田村氏が、その状況が変わるかメンバーが退団するまでを目途に調査を続けたところ、2012年3月までの期間を要したというもの。

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カンパニーを法人化して「演劇だけで食えるようにする」にはどれだけ稼いで動員すればいいのか、具体的にシミュレーションしてみた

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今春、王子小劇場を退職され、北区の施設に移られた玉山悟氏のTwitterに触発され、久しぶりに小劇場演劇の予算を考えてみたい。今回は公演単位ではなく、団体としての年間予算だ。

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