この記事は2005年1月に掲載されたものです。
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これだけ違うサービス

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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引っ越しすると住所変更手続きに忙殺されますが、今回はこれほどまでにサービスの差があるのかと実感しました。相手にとって顧客の住所変更など日常茶飯事のはず、しかもITの進歩で簡単になっていると思ったのですが、それは幻想でした。制作者も観客から住所変更依頼を受けることが多いと思います。参考にしてください。

オペレーターの質なのかシステムの不備なのか不明ですが、電話で復唱したのに誤字脱字だらけの登録をするところ、引っ越し前に変更手続きが出来ないというところもありました。何月何日に引っ越すので、それ以前は旧住所、それ以降は新住所という2世代管理が出来ないのです。ここはDMをメール便で送ってくるので、少し早め(2週間前)に新住所を教えたほうがよいと思い、わざわざ気を遣って電話したのですが、「もっと直前になってからご連絡ください」との対応でした。DMには「住所変更はお早めに」と印刷されているのですが……。

どこも顧客のデータベースを構築しているはずなのに、この2世代管理が出来ないところが意外に多く、本当に21世紀なのかと驚きました。メール便や宅配便を使うところなら、旧住所、新住所、反映日をセットで管理する必要があると思うのですが、遅れています。

演劇のアンケート用紙でも、住所変更の有無やDMが正しく届いているかの設問をよく見かけますが、いまは郵便だけでなくメール便を使うカンパニーも増えているはず。メール便は転送されませんので、すぐに新住所・反映日を連絡していただく必要があります。「公演のときに確認すればいい」というのでは、いまは遅すぎると感じます。サイトに住所変更フォームを設けるなど、体制を整える必要があるでしょう。

公共料金関係は、さすがに切り替えがあるので2世代管理はきちんとしていましたが、NHKは最悪でした。旧住所のときに1年分前払いしていたので、新住所になって間違って集金に来ないよう、事前にNHK中央営業センターに連絡し、オペレーターも「わかりました、ちゃんと連絡しておきます」と言っていたにもかかわらず、引っ越し後すぐに集金スタッフがやってきて、私の不在中に事情を知らない家人が払ってしまいました。完全な二重取りです。

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これには私も激怒し、翌日すぐに返金させましたが、NHK内部の連絡不行届には呆れ果てました。こんなことが起きるのを懸念して、用心のために引っ越し前に電話したのに、このオペレーターはなにを聞いていたのでしょう。NHKの不祥事が批判されていますが、それは一部職員によるものではなく、NHKという組織全体がおかしいのではないかと思えてしまいます。二重取りが発覚したあと、集金スタッフが所属する新宿営業センターの対応は誠意あるもので、その点はわずかに救いでしたが、トラブルの原因となった中央営業センターは本当に許せません。

年末の紅白歌合戦の番宣の量も尋常じゃなかったし、番宣のために受信料払ってんじゃないと言いたい。もうNHKは民営化すべきじゃないかと思います。