芸団協サイトのリニューアルした芸能花伝舎・芸団協セミナーのページに、「セミナー On The Net」というアーカイブが出来ました。
新国立劇場芸術監督人事について制作者として思うこと
新国立劇場の演劇部門次期芸術監督人事についての批判は周知のとおりです。報道を読む限り、選出プロセスが不透明で、財団側が事前に決めた人事を押し通した印象を強く受けます。新国立劇場運営財団は7月17日に「次期演劇芸術監督の選考とその考え方」という文書を発表しましたが、この中でも5月に開催された選考委員会の経緯が、毎日新聞東京本社版7月8日付夕刊記事と異なっているように受け取れます。
新国立劇場演劇部門の芸術監督人事について
fringeのTOPICにも取り上げられましたが、6/30に新国立劇場演劇部門の新芸術監督が発表されました(関連ページ⇒1、2、3)。
演劇人有志と日本劇作家協会、日本演出者協会、国際演劇評論家協会日本センターが、7/14に芸術監督選定プロセスの詳細開示を求める会見を行いました。演劇情報サイト・ステージウェブで、その会見の様子が動画で見られます(取材:STAGEWEB編集部 柾木博行)。登壇者の発言は見たところおそらく無編集です。パソコンにかじりついて一時間ほどですべて拝見しました。
会場で配布された、永井愛さんの「芸術監督選定プロセスの詳細開示を求める声明」も全文掲載されています。衝撃的な内容です。芸術監督の選定を「時間がないから」と押し切って、無理やり「理事長の一任」という形にさせたように受け取れます。でもこれは新聞・ネット報道と、永井さんの声明および会見の動画を見る限りの私の感想です。新国立劇場側からの説明をぜひ聞きたいと思います。
トヨタ芸術環境KAIZENプロジェクト
トヨタ芸術環境KAIZENプロジェクトにて、アートマネージャーの研修環境の改善案を提案しておりました。これは首都圏で行われるアートマネジメント系のセミナーなどをネット中継で、地域で受講できるようにするというものです。
7/12(土)にトヨタ東京本社ビルでおこなわれたプレゼンテーションの結果、私どもFPAPの提案に助成をいただくことがきまり、かねてから訴えていた芸術文化環境の地域間格差の緩和に貢献できることを喜んでいます。
とはいえ、これはたいへん小さな一歩に過ぎません。
反・貧困キャラバン
「反・貧困キャラバン2008」の西日本ルート出発式が明日に迫りました。
西日本の基点は「北九州」です。もちろん昨年の餓死事件を受けてのこと。
記念講演はNNN「ネットカフェ難民」ディレクターの水島宏明氏。
「式」までの全行程の中に、演劇的手法を取り入れたシーンが2つあります。
水俣病を演劇にするということ
あひるなんちゃら
「カフェこぐま」が投資サイトに
多数のメディアで取り上げられているトリのマーク(通称)の「カフェこぐま」が、今度は投資Webマガジンの起業コーナーで大きく記事になっています。
翔泳社が運営する「MONEYzine」の「投資もいいけどいつかはやっぱり! 十人十色の『起業家』図鑑」に、「昭和2年築の古民家カフェを夫婦で経営 地元密着で自らアート発信の場を作る方法」として登場しています。
トリのマーク(通称)の活動もきちんと経緯に沿って書かれており、読み応えあります。
トピック更新中
本業が非常に忙しくなり、物理的に更新が難しい時期が続きました。救急救命医が5分で食事を済ませて働き続ける実態などが報じられていますが、似たような感覚でした。やむを得ず移動中のタクシーで食事を取ったりして、家人が過労死を心配したほどでした。仕事の山場で更新が遅れ、最後はずいぶん時間が空いてしまいました。あまり書くと差し障りがありますのでこの程度にしますが、社会人になって最も多忙な日々だったと思います。
fringeトピック:劇場不足を嘆くよりすることがある、新聞2紙が「九州演劇人サミット in 佐賀」に論評
読売新聞、朝日佐賀新聞はすでに拝見しているところです。
私としては、議論の流れに沿った記事だと受け止めており、記者の方にはサミットに来ていただけたこと、記事にしていただいていることに感謝しているというかんじです。