この記事は2008年6月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。



トピック更新中

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

Pocket

本業が非常に忙しくなり、物理的に更新が難しい時期が続きました。救急救命医が5分で食事を済ませて働き続ける実態などが報じられていますが、似たような感覚でした。やむを得ず移動中のタクシーで食事を取ったりして、家人が過労死を心配したほどでした。仕事の山場で更新が遅れ、最後はずいぶん時間が空いてしまいました。あまり書くと差し障りがありますのでこの程度にしますが、社会人になって最も多忙な日々だったと思います。

なにかあったのではないかと、気遣いのメールをいただいた方にはご心配をお掛けしました。劇場にも全く足を運ぶことが出来ませんでした。春の公演シーズンで、観逃せない作品がずいぶんあったことは承知していますが、曜日を問わず終電で帰るのが日常になっていました。熱心に電話をくださった方もいましたが、言い訳をするのが心苦しく、不在応答にさせていただきました。ロングランなのに行けないというのは、本当に残念でした。

ようやく落ち着いてきたので、トピックを途切れないよう遡って更新しています。これはデータベースなので、欠落時期があると資料的価値を損ないます。世の中に代替するものがあればいいのですが、制作者の視点で周辺情報を集めている点では、やはりfringeを超える存在は日本にはないと感じました(自慢ではなく客観的事実として)。早稲田演劇博物館が買い取りに来てくれる日まで、もう少し続けてみようかと思います。

このサイトをご覧になっているのは、演劇にどっぷり浸かっている方、劇場に行くことが当たり前になっている方だと思いますが、今回の行きたくても行けない、どうしても予定が合わない経験は、私にとって貴重なものでした。頭では理解しているつもりが、その状況に置かれて改めて実感することもありました。観客の貴重な時間に応える作品づくりを、演劇関係者は肝に命じなければならないと思いました。

まだ慣らし運転中ですが、出来るだけ早く本来のスタイルに戻したいと思います。劇場にも出かけたいと思います。昨日、3か月遅れでこまばアゴラ劇場の特別賛助会員にやっと申し込みました。