現在、文化庁で「劇場,音楽堂等の制度的な在り方に関する中間まとめ(案)」 に関する意見募集がおこなわれています。
締め切りまで2週間をきっており、各位の意見送付を改めてお願いしたいと思います。
今回は、適正な期間が設定されている意見募集なので、かえって盛り上がりに欠けるような印象もあります。今年の6月に行われたアーツカウンシル検討委の募集期間一週間のパブコメよりも、意見件数が下回ることがあってはならないでしょう。
今回の中間まとめ(案)を拝読したところ、全体的な雰囲気としてはこれを評価したいと思います。もちろん各専門家がみていったときに、指摘すべきことはあると思うのですが、これまで私が見てきた文化庁系の取りまとめと比べると、中央と地域のバランスに変化があり、地域に対して適正なバランスでまとめられているように思います。
(1) 総論や(2)基本的施策など、これまで、最後に付け足しのように記述されていた印象のある地域に関することが、優先度の高い項目として扱われており、たいへん素晴らしいことだと思います。
国内の芸術文化環境の中央一極集中を問題とし、これに対応することが国及び地方公共団体の責務であると、十分に読める内容です。
民間劇場の役割に関する記述や、指定管理者の運用に関する記述についても、賛同できる方が多いのではないでしょうか。
賛同できる部分については、明確に賛同を伝えることも重要なことだと思います。これらに対し反対意見があったときに、これといった賛同意見もなかったという理由で、方針に変化があることもあるでしょう。
ひとつの意見でもいいと思いますので、ぜひ、このパブコメへの意見送付をお願いしたいと思います。締め切りまで2週間というのは、心理的に油断してしまいがちな期間ではありますが、今週末が締め切りのつもりで、todoリストの項目をひとつ減らしてもいいかもしれません。
中間まとめ(案)は全10ページ、以下のような構成になっています。