作成者別アーカイブ: 荻野達也

王子小劇場の劇場費は「かなり強気」なのか、ライバルと呼ぶ下北沢・駅前劇場と客席単価を比較してみる――本当に問題なのは民間劇場への公的助成が手薄なこと

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王子小劇場(東京・王子)の元代表、玉山悟氏のつぶやきを読んで、「王子小劇場ってそんなに高かったか」と思った人はいないだろうか。

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舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)に貸館中心の民間劇場制作者も積極的に参加し、「意思のある貸館」が果たしてきた役割を共有してほしい

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舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)は「会員一覧」を公式サイトに掲載しているが、これを見て気づくのは貸館中心の民間劇場制作者がとても少ないということだ。

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演劇の創客について考える/(10)公共ホールが社会的実証実験として超人気作品のロングランをすれば、観劇人口は絶対に増える

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本連載も10回目になりました。今回は観劇人口を増やすため、究極の提言をしたいと思います。

演劇の創客を考えたとき、「そもそも誰もが観たいと思う超人気作品は前売段階で完売してしまい、観たいと思っても手に入らない」という意見があります。これは全くそのとおりで、若干の当日券は出るにしても、「この作品だったら観てみたい」と考える観劇ビギナーには手が届かないものになっています。

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演劇の創客について考える/(9)「わたしがさくらプラザに行かない理由」への回答

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本連載の「(1)『わたしがさくらプラザに行かない理由』」で取り上げた、さくらプラザ(横浜市戸塚区民文化センター)の開館2周年企画作文コンクールの結果が同サイトで発表されています。

さくらプラザサイト「さくらプラザ開館2周年企画 作文コンクール 結果発表!」

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アトリエ劇研30周年記念誌『天に宝を積む』を読んで感じたこと――マッチングの天才・遠藤寿美子プロデューサー、そして劇研スタッフルームという「中興の祖」

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9月に発行されたアトリエ劇研30周年記念誌『天に宝を積む』を読んだ。

京都・下鴨に開設されたアートスペース無門館~アトリエ劇研の歴史を語るとき、忘れてはならないのが無門館時代の故・遠藤寿美子えんどうすみこプロデューサー、そして劇研を支えたスタッフルームの存在である。波多野茂彌はたのしげや館主の個人宅を改築した小劇場というのもユニークだが、無門館を無門館たらしめたのが遠藤プロデューサーの強烈な個性であり、下鴨という動員に苦労するロケーションで劇研を支えたのは、スタッフルームという若手技術スタッフが結集した自主運営組織があったからだと感じる。

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演劇の創客について考える/(8)劇場の劣悪な客席を敬遠する観客を呼び戻す切り札として、映画館での「上演」を真剣に考えよう

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演劇の創客で障壁の一つとなっているのが、劇場の劣悪な客席です。新しい劇場では改善されたところもありますが、多くの劇場がパイプイス程度の客席ではないかと思います。小劇場だけではなく、中劇場以上でも古いところはイス自体が小さく、最近のシネマコンプレックスと比べると非常に見劣りします。学生時代から小劇場に慣れ親しんできた私でさえ、中年以後は窮屈な姿勢を続けていると苦痛を感じるようになりました。初めて行った劇場がそんな状態では、どんなに作品が優れていても再度行きたいと思わないのではないでしょうか。

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演劇の創客について考える/(7)ポーラ美術館のような劇場自体のイントロダクションムービーを各劇場につくってほしい

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演劇作品の予告映像(トレーラー)をつくる上演団体は増えましたが、劇場の紹介映像はほとんど見かけません。本連載の「(4)創客に必要なのは劇団や演劇人のガイドブックではなく劇場のガイドブック」では、劇場自体の紹介を主眼にした親しみやすいガイドブックの必要性を訴えましたが、同様に劇場自体のイントロダクションムービーを制作してほしいと思います。

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演劇の創客について考える/(6)普通の人はリーディング公演を「朗読会」「演劇公演の簡易版」だと思っている、〈本当の〉リーディング公演が全く別物であることを伝えるべき

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小劇場系の演出家が手掛ける〈本当の〉リーディング公演を観たことがある人なら、リーディングは朗読とは全く別物で、可能性に満ちた新しい表現であることをご存知だと思います。決して「朗読会」「演劇公演の簡易版」ではありません。

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演劇の創客について考える/(5)中劇場協議会と自主事業中心の公共ホールが結束し、ブルーノート東京のようなフリーペーパーを発行出来ないか

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The Blue Note Tokyo

日本を代表するジャズクラブ、ブルーノート東京が発行している月刊スケジュールがあります。以前はタブロイド判のフリーペーパー「Blue Note Tokyo」でしたが、昨年3月からA4判のフリーマガジン「BLUE NOTE TOKYO JAM」に変わりました。私はタブロイド判の雰囲気が好きで、リンク先のeBookをぜひ見ていただきたいと思います。

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演劇の創客について考える/(4)創客に必要なのは劇団や演劇人のガイドブックではなく劇場のガイドブック

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7月31日、キネマ旬報社から『東京映画館 映画とコーヒーのある1日』が発行されました。

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