演劇の創客について考える/(1)「わたしがさくらプラザに行かない理由」

カテゴリー: 演劇の創客について考える | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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●分割掲載です。初めての方は(予告)から順にご覧ください。

さくらプラザ開館2周年企画作文コンクール

初回は全く別のことを書こうと思っていたのですが、これを見つけたので、急遽予定を変更してご紹介したいと思います。

2013年9月1日にオープンしたさくらプラザ(横浜市戸塚区民文化センター)が、開館2周年企画として作文コンクールを行ないますが、その募集テーマが「わたしがさくらプラザに行かない理由」。「わたしがさくらプラザに行かない理由は、」から始まる1,200字以内の作品です。

さくらプラザサイト「さくらプラザ開館2周年企画 作文コンクール」

こうした〈自虐ネタ〉の広告は、自治体の観光キャンペーンでよく見かけますが、公共ホールではめずらしいと思います。

演劇関連のプロモーションやキャンペーンを見ると、普段演劇をよく見る人を対象にしているとしか思えない企画が目立ちます。主催する側にそういう意識はないのかも知れませんが、「そんなことをして喜ぶのは演劇ファンだけだよ」と、私はいつも心の中でつぶやいています。

いま必要なのは、なんでもいいから劇場に行かない人に関心を持ってもらうことです。そのきっかけとして、〈自虐ネタ〉から始めるのはとても意味のあることだと思います。限られた予算の中での企画だと思いますが、その中で最大の効果を狙ったものでしょう。

さくらプラザ館長はSTスポット館長だった田中啓介氏、スタッフに新宿シアター・ミラクルと笹塚メソッドの支配人だった星英一氏がいます。こうした人材がいるからこその発想だと思います。

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