日本版アーツカウンシル案(日本芸術文化振興会「文化芸術活動への助成に係る新たな審査・評価等の仕組みの在り方について(報告書案)」)への様々な意見に目を通した。
具体的な提案内容に差異はあるが、多くの意見に共通していたのが、現状の審査委員(専門委員会→部会→運営委員会の3階層)には手を付けず、プログラムディレクター(PD)、プログラムオフィサー(PO)を追加する形になっていることへの疑問だった。PD・POは調査分析による情報提供等が専門で、決定権を全く持たないことが多くの批判を呼んでいる。地域への目配りがないことも批判を集めているが、それ以前の枠組み自体に問題があるように思えてならない。