この記事は2008年11月に掲載されたものです。
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-IST零番舘閉館について

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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-IST零番舘閉館については、劇場側が仲介人を依頼した塚本修氏が「最終的に-ISTフェスティバルの終了する来年1月末まではコメントをひかえたい」と書かれているため、部外者には窺い知れませんが、現時点で劇場側の情報共有ブログを見て感じたことを3点挙げておきます。

1.「休館に至る事実とその後の対応」を読むと、「賃貸契約の切れるギリギリまで、一般公表せず、交渉を続けた理由は、連帯保証人も東京に古くからある小劇場のオーナーであり、最後には、この非常時を理解していただけると信じていたからです」とあります。どうなるかわからない劇場を借りる団体はないと思いますので、経営的には公表しないことは理解出来ます。しかし、この文章ではそもそもなぜこのような事態になったのか、契約終了が10月末というのはどの時点でわかっていたことなのか、連帯保証人だけでなくビルオーナーとはどのような関係だったのかなど、背景が全くわかりません。最終局面だけ書かれても判断のしようがなく、事実関係の説明としては不充分ではないかと感じます。

2.そもそも劇場側が公式サイトを維持していれば、このような情報共有ブログを別途周知する必要もなかったわけで、その点がなにも書かれていないと思います。

3.最大の被害者は、もちろん劇場使用契約を結んでいた各団体です。代替劇場の確保などに関西演劇界が動いているのは、各団体を救済したいという自然な気持ちからだと思います。それがこのブログを読んでいると、代替劇場確保が劇場側の成果、誠意の表われのように感じられる部分があり、非常に疑問を感じます。弁済内容にチラシの刷り直しは書かれていますが、劇場が変われば演出プランや美術プランだってやり直しになるわけです。風評を聞いて事実だけに徹したい気持ちもあるのでしょうが、もう少し上演団体の痛みに心を砕いた表現にしてもいいのではないでしょうか。

本日開催される情報共有会では、どのような説明があるのでしょうか。